2015年12月14日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比347円06銭(1.80%)安の1万8883円42銭でした。
11月2日以降、1ヶ月ぶりの安値で1万9,000円代を割ってきました。
原油安を受け米国市場が大幅に反落した上に、
為替市場で円高が進むことを受け、大幅な反落になりました。
下げ幅は600円近くまで行きましたが、値を戻して終わりました。
前営業日の米国市場は暴落に近い反落になりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比309ドル54セント(1.8%)安の1万7265ドル21セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に反落して、
前営業日比111.707ポイント(2.2%)安の4933.465で取引を終えました。
ニューヨーク原油先物相場が一時1バレル35ドル台で
約7年ぶりの安値を付け、資源価格も全体的に下落基調になったことで
業績が懸念されるエクソンモービルを始めとする大手石油株、
資源関連株も売られることで市場を沈めました。
日本市場は米国市場が1ヶ月ぶりの安値をつけたことと 、
CMEで円建て日経225先物が週末の間に560円下げたことを受け、
下げて始まることがほぼ確実だと思われました。
CMEにサヤ寄せする形で始まった日経は下げ幅をどんどん拡大して
前場は600円安まで下げましたが、
売られ過ぎが意識された買い戻しが入ることで
値を戻して本日の取引を終えました。
終わってみると長い下ヒゲで75日線を一時割り込んでから猛烈に戻してくる
とんぼのローソクを形成、まだ希望を持てる形で終わっています。
9月29日を底にして、12月1日までの上昇幅に対してフィボナッチ分析をすると
本日のヒゲで上昇幅の50%まで押されていることがわかります。
ここで反発するとまだ力を保つことができますが、
50%を割りこむ場合は元のトレンドに戻るまで相当な時間がかかるでしょう。
トレンドが読めなくなった時は「やらないも相場」、
次のトレンドが出るまで取引を控えられるのも個人投資家の強みでもあります。
利益は確保した状態なので、
少し冷めた目で市場を観察するようにしましょう。
■各市場の動き
日経平均:18,883.42 -347.06 -1.80%
NYダウ(ドル):17,265.21 -309.54 -1.76%
ドル(円):121.05-06 -0.87円高 -0.71%
ユーロ(円):132.68-70 -0.85円高 -0.64%