2015年12月15日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比317円52銭(1.68%)安の1万8565円90銭でした。
上昇の材料は見つからない中、
16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を
見極めたいという様子見ムードが市場を支配しています。
結果がどうなろうがとりあえず持ち高を処分してから結果を見守るという雰囲気から
参加者の少ない薄商いの相場になっています。
長期的に日本株は買いであるという見解は変更ありませんが、
短期的にはまだ調整続きということもあるので、
年末までは慎重にアプローチするのがよいと判断されます。
前営業日の米国市場は原油市場の反発に伴い、反発になりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比103ドル29セント(0.6%)高の1万7368ドル50セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比18.763ポイント(0.4%)高の4952.228で取引を終えました。
週末から昨日にかけて大きくさげていたことで
自律反発になりやすい位置にあることや、
原油市場の下落が一服したことを受け、エネルギー関連株に買いが向かったことで、
市場全体を引き上げました。
日本市場は120円台で維持する円高基調が続くことに加えて、
16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を
見極めたいという様子見ムードが市場を支配して、
持ち高を手仕舞う動きが続きました。
100円台の下げ幅でスタートしてからは、戻りを試す展開にはならず、
全面安の展開になり、主要銘柄を中心として大きな続落幅で
取引を終えました。
全面安の動きではありますが、投資家心理が恐怖に近い状態になっているわけではなく、
FOMC結果による市場の方向性を見極めてから
触れる方向についていきたいという心理が強いわけで、
結果発表後でもさらなる下振れの可能性は残っています。
企業の業績や選挙前という政策的な背景で考えて
日本株はまだ上昇トレンドを継続すると思いますが、
下振れの後、戻りまで時間が必要になることは考えられます。
まず今週末までは様子見を決め込んでもいい流れです。
テクニカル的は75日線を挟んで拮抗している様子。
9月29日を底にして、12月1日までの上昇幅に対してフィボナッチ分析をすると
前日のヒゲと本日の安値で上昇幅の50%まで押されています。
例えばここで反発しても時間はかかるということがわかります。
昨日も伝えた通り、次のトレンドが出るまでは
少し冷めた目で市場を観察するようにしましょう。
■各市場の動き
日経平均:18,565.90 -317.52 -1.68%
NYダウ(ドル):17,368.50 +103.29 +0.60%
ドル(円):120.62-64 -0.61円高 -0.50%
ユーロ(円):133.28-30 +0.41円安 +0.31%