2015年12月21日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比70円78銭(0.37%)安の1万8916円02銭でした。
原油先物市場の続落を受け大きく下落した米国市場の動きや
為替市場で進む円高を嫌気して売りが先行しました。
しかし、300円以上下げてからは押し目買いが入り、
値を戻しながら引けました。
まだ下値は硬いようですが、米国市場の軟調が気になるところです。
前営業日の米国市場は大幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は 大幅に続落して、
前営業日比367ドル29セント(2.1%)安の1万7128ドル55セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比79.471ポイント(1.6%)安の4923.082で取引を終えました。
原油先物相場の下げが止まらないことに加えて、
日本を始めとするアジア、また欧州の株式市場も
軟調な動きになることが投資家心理を冷やしました。
特にきになるのは2日連続でこの日の安値圏で引けたことです。
戻りには相当な時間とエネルギーが必要であると予想されます。
日本市場は原油先物市場の続落を受け大きく下落した米国市場の動きを引き継ぎ、
大きく売られてスタートしました。
前日終値より141円安くスタートした後は
下げ幅を拡大、−330円以上の18,650円台まで進みましたが、
下値では戻りを期待する買いが入ってくることで
値を戻して-70円台で終わりました。
テクニカル的な形は長い下ひげを持つ陽線で、
75日線を割り込んだ後は一旦戻した格好になっています。
一目均衡表上では一回上雲の上辺を割り込み、沈む形になりましたが、
ここから反発すると「雲に支えられた」形にはなります。
次の確認ポイントは12月15日に作られた直近の安値
1万8,562円を割り込むかどうかで、ここを割り込んで下にいくと
投資家の心理が一気に崩れるので、年明けの1月相場にまで影響することが懸念されます。
この乱高下でせっかく持ったポジションが判断しづらい状況にもなっていますが、
売買ポイントはしっかり守り、
方向性を持って戻ってくるまで待ちましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5382億円、
売買高は23億5580万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は438、
値下がり銘柄数は 1400、 変わらずは92でした。
■各市場の動き
日経平均:18,916.02 -70.78 -0.37%
NYダウ(ドル):17,128.55 -367.29 -2.10%
ドル(円):121.34-44 -0.45円高 -0.37%
ユーロ(円):131.86-88 -0.48円高 -0.36%