2015年12月22日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比29円32銭(0.16%)安の1万8886円70銭でした。
特別な材料のない中、すでに年末モードに入った
海外投資家の参加が少ないことで、方向性にかけた
持ち合いの相場になりました。
日本の市場関係者自体も23日の休みを目前にして様子見ムードが広がりました。
昨日に引き続き、下値では買いが支えにくることで、
大きく下げる動きにはなりにくくなっています。
前営業日の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発して、
前営業日比123ドル07セント(0.7%)高の1万7251ドル62セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比45.841ポイント(0.9%)高の4968.923で取引を終えました。
選手末から2日間で620ドル以上を下げたことで、
自律反発の位置にきていたことで買われましたが、
原油先物相場の下げが止まらないことが市場の重しとなりました。
参考までにニューヨーク原油先物相場は1バレル34ドルを下回る相場で、
6年10カ月ぶりの安値を更新しています。
原油の先物市場はどうなるでしょうかという質問も良くいただいております。
占い的なことは発言しない上に専門外のことなので、明言は避けたいですが、
市場関係者の間では来年はさらに下落するという視点が多くあります。
日本市場は米国市場の動きを引き継いで欲しかったですが、
市場全体をリードするには力不足な材料で、方向感のかけた展開になりました。
朝方は11円高くスタートしましたが、前日の終値を挟んで
持ち合いが続き、 上下小さい動きを繰り返した結果、−29円で引けました。
東証1部の売買代金は概算で1兆9347億円で
約2週間ぶりに2兆円を下回るなど、市場参加者自体が少ないことが
目立つ相場になりました。
年末にはこのような薄商いになりやすいことも一つ覚えておきましょう。
(去年も同じようなことを言ったような気がしますが、気のせい?)
テクニカル的には前日のローソクに包まれる持ち合いの形、
まだ迷いが強いことを表しています。
昨日は一目均衡表上では一回上雲の上辺を割り込み、沈む形になりましたが、
まだ反発の形までには至っていません。
ここから反発すると「雲に支えられた」形にはなりますが
残り少ない営業日でどこまで進むかが注目ポイントです。
昨日に引き続き、次の確認ポイントは12月15日に作られた直近の安値
1万8,562円を割り込むかどうかで、ここを割り込んで下にいくと
投資家の心理が一気に崩れるので、年明けの1月相場にまで影響することが懸念されます。
市場は全体的に買っていく、売っていくような雰囲気ではないので、
材料のでた個別銘柄の物色に走っています。
やはりポイントに到達していないと「待ち」ですね。
東証1部の売買高は19億7459万株、
東証1部の値上がり銘柄数は809、
値下がり は1004、変わらずは120でした。
■各市場の動き
日経平均:18,886.70 -29.32 -0.16%
NYダウ(ドル):17,251.62 +123.07 +0.72%
ドル(円):121.21-26 -0.07円高 -0.06%
ユーロ(円):132.28-32 +0.45円安 +0.34%