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2015年12月30日日経概況

大納会を迎えた2015年12月30日の東京株式市場は3日続伸して、

1万9,000円台を回復しながら引けました。

終値は前営業日比51円48銭(0.27%)高の1万9033円71銭でした。

前日の米国市場が大幅に上昇したことで高く始まり、

実質的な新年度入りしたことで心理的にも先高観を背景にした上昇が続きました。

2016年の新たな上昇にむけての期待を持たせる大納会になりました。

 

前営業日の米国市場は大幅に反発しました。

ダウ工業株30種平均は大幅反発して、

前営業日比192ドル71セント(1.1%)高の1万7720ドル98セント、

ナスダック総合株価指数も反発して、

前営業日比66.953ポイント(1.3%)高の5107.938で取引を終えました。

 

原油先物市場が上昇したことを受け、エネルギー資源関連株に買いが入ることで

市場全体をリードしました。

ダウは去年の年末終値に近づいてきたことで、

一回抵抗にあうことも考えられます。

 

日本市場は米国市場が大きく上昇したことに加えて、

新年度相場に入ったような新たな気持ちが先行して

88円高くスタート、上げ幅は130円まで達する場面もありました。

 

しかし、上値では年越しの間に保有株を減らしておく

需給要因で上昇幅を縮小しながら大納会を迎えました。

テクニカル的にも1万9,000円の心理的な大台を回復して引けたことは

先高観が強い来年度の展望を裏付けするような終わり方になりました。

 

久しぶりに月足で解説をすると、2012年度から4年連続の上昇で引けた

ことを確認することができます。

今年においての懸念といえば、2014年までとは違い、

今年は終値ベースで初月を下回ったことです。

 

さて、2016年の動きはどうなるでしょうか?

1月から始まるセミナーなどを通じて詳しく説明することにして

簡単なポイントをまとめて伝えます。

 

2016年度相場のポイント

1. 米国利上げの影響が本格化

量的緩和が始まって以来、12月についに利上げが決定されました。

12月の相場はその影響範囲を極めることができない「思惑の相場」になった側面が強く、

日本市場も乱高下を繰り返す苦しい展開になりました。

来年の相場にはその影響が実際に現れ反映されることになりますので、

相場の大きなポイントになります。

ファンダメンタルの本質から考えると、

利上げが実施されるほど米国の景気が回復したことなので、

それを上回る要因がない限りは上昇目線の維持で問題ないでしょう。

 

2. 選挙までは上昇、選挙後に乱高下で苦しい展開

もちろん「絶対」ということは口にすべきではありませんが、

選挙がある時に株価を下げるような政策は常識的にも

過去のデータから分析しても行われないのがわかります。

これを単純に受け入れて適用するとタイトルのような展開になりますが、

変数として取り入れることは途中でチェックしていくべきです。

 

3. 注目セクターは相変わらずIT、また意外と「煙突」産業

2016年はIT・通信業界にとっても大きな変革の年になることが予想されます。

ずっと騒がれてはいるけど、実際の生活で全く実感できてないIoT、

IoTを支える基盤技術としてソフトとハード(自動運転をめぐるIT巨人たちの戦い、

マシンラーニングなどAI分野、IoTの大きなインフラになる役割を持っているが

先進国では飽和状態になりつつあるスマートフォンの次を担う動力など)

マイナンバーの導入などを背景に注目度が高くなるフィンテック(FinTech)など

IT業界は次の波を準備する年になると分析しています。

また東京五輪に備えて本格的に準備が進むことに伴って引き続き目が離せない

伝統産業の動きも注目のポイントです。

 

簡単にと言いながらそれなりの長さになりましたが、

来年も楽しく投資を楽しみながら、自分の目標に1Cmでも近づくように頑張って

いければ最高だと思っております。

 

2015年の1年間ありがとうございました。

ここまで楽しく成長できたのも応援してくださった皆様のおかげさまです。

楽しい年末年始を過ごして、元気な姿で1月4日再会しましょう。

お疲れ様でした、よいお年を!

 

■各市場の動き

 

日経平均:19,033.71     +51.48    +0.27%

NYダウ(ドル):17,720.98    +192.71    +1.10%

ドル(円):120.44-48    +0.08円安    +0.07%

ユーロ(円):131.68-70     -0.41円高    -0.31%

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