2016年1月6日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比182円68銭(0.99%)安の1万8191円32銭でした。
大発会から年初3日連続下げたことは実に21年ぶりの出来事です。
上昇の材料はなく、雇用統計発表などの主要な指標の発表が待っている中、
中東の地政学的にリスクに加えて、
北朝鮮が水素爆弾実験を実施したと発表することを受け、
投資家心理はさらに冷え込みました。
前日の解説通り、下げすぎだとむやみに買うタイミングではないことが
おわかり頂けたでしょうか。
前営業日の米国市場は方向感を欠いた展開になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発して、
前営業日比9ドル72セント(0.1%)高の1万7158ドル66セント、
ナスダック総合株価指数は4日続落して、
前営業日比11.659ポイント(0.2%)安の4891.430で取引を終えました。
中国景気の先行きに関する懸念に加えて、
中東地域の地政学リスクが高まることで、
投資家心理が迷いを極め、方向感を失った動きになっています。
日本市場は21年ぶりの記録になる
大発会を含む年初3日続落で始まりました。
北朝鮮が水素爆弾実験を実施したという突拍子もない発表を受け、
300円を超える下げ幅まで演出する場面がありましたが、
引けにかけて下げ幅を縮小させました。
為替市場では円高が進み、中国経済の先行きに対する不安は
まだ油断できない状況なので、下げ過ぎだと思い
買っていく安易な判断をするところではありません。
テクニカル的には前回の安値だった12/15の1万8,562円を1/4に割り込み、
本日は1万8,000の節目に近づいてきました。
安値を割り込むと当分は下値を探る展開になると解説しましたが、
次の節目は2015/10/15の安値1万7,758円です。
1月の後半にかけて、下値を探る展開は予想されますので、
空売りを有効活用するポートフォリオ戦略が有効だという見解を
続けていきたいと思います。
東証1部の売買代金は概算で2兆4307億円、
売買高は20億7618万株で、前日より増加しました。
東証1部の値下がり銘柄数は1493で前日よりも値下がりが増えています。
値上がりは359、変わらずは83銘柄でした。
年初3日続落はさすがにきついので、
明日は少し反発があることも考えられます。
■各市場の動き
日経平均:18,191.32 -182.68 -0.99%
NYダウ(ドル):17,158.66 +9.72 +0.06%
ドル(円):118.66-70 -0.76円高 -0.64%
ユーロ(円):127.59-62 -1.47円高 -1.14%