2016年1月19日の東京株式市場は4日ぶりに反発しました。
終値は前営業日比92円80銭(0.55%)高の1万7048円37銭でした。
前日の米国市場が休場になったことで、主に中国要因によって
動かされる相場になりました。
市場の関心を集めている中国市場が一時節目の3,000を回復するなど
堅調な動きになったことで、投資家心理が改善、午後になって上昇してきました。
前日の安値が底として認識できる形にはなってきましたが、
まだ明確な上昇のサインまでは至ってないので、慎重に観察を続ける必要があります。
前営業日の米国市場は18日の米国は
キング牧師誕生日の祝日で全市場が休場でした。
日本市場は直近の下げで売られ過ぎのサインがでていることで、
自律反発がきてもいいタイミングと期待されました。
朝方はその期待を反映して、買いが先行、上げる場面が目立ちましたが
上値を押し上げるほどの動きにはなりにくく、
前日の終値を挟んでの一進一退が続いた後、
下げに転じ、 前日比121円44銭(0.72%)安の1万6834円13銭で
午前の取引を終えました。
市場の注目を集めていた、中国の2015年10~12月期の国内総生産(GDP)は
実質で6.8%増で市場予想(6.9%増)とおおむね同じ水準でした。
失望を呼び込むほどの内容ではなく、中国経済の先行きに対する過度な警戒感が和らぎ、
上海市場の午前中の薄い反応とは打って変わり、午後から堅調な動きになってくると、
日本市場もプラスに転じました。
テクニカル的には前日の安値と高値を切り上げる上昇型の陽線を形成、
明日もこの高値を切り上げると1/18のローソクが底打ちとして認識される
流れになってきました。
底打ちにはなったものの、まだ外部要因の改善には至ってなく、
材料による乱高下は当分続くとみられます。
基本戦略は空売りが利益確定に近づいていることに注意が必要です。
決算発表が本格化してくるにつれて、関心を持っている銘柄の
発表スケジュールは買う前に必ずチェックするようにしましょう。
現在注目しているセクターは
外部環境要因で揺れる時からこそ、安定した動きが期待できる
ディフェンシブ、小売の方です。
■各市場の動き
日経平均: 17,048.37 +92.80 +0.55%
NYダウ(ドル):15,988.08 -390.97 -2.39%
ドル(円):117.29-34 +0.26円安 +0.22%
ユーロ(円):127.90-94 +0.43円安 +0.34%