2016年1月27日の東京株式市場は大幅に反撥しました。
終値は前営業日比455円02銭(2.72%)高の1万7163円92銭でした。
日本時間で明日の朝方に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)、
翌日に予定されている日銀の金融政策決定会合など、
絶好の様子見ムードになる材料があるにも関わらず、
原油市場の上昇を受けて米国市場が上昇したことを受け、
一時500円超えを演出するなど、大きくあげてきました。
大きく上げたもののまだ変動性の高い動きの中で推移しているので、
当分の乱高下には引き続き注意が必要です。
前日の米国市場は大幅な反撥になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な下落で、
前営業日比282ドル01セント(1.8%)高の1万6167ドル23セント、
ナスダック総合株価指数も大きく反撥して 、
前営業日比49.182ポイント(1.1%)高の4567.673ポイントで取引を終えました。
原油市場の上昇したことや、経済指標の好調ぶりが
上昇を牽引しましたが、方向性をもった動きではなく、
日々の材料で暴騰したり暴落するなどの神経質な動きが続きます。
この動きから次の動きを予測することは難しく、
原油市場や他国との関係も絡んでいることから
当分は乱高下を繰り返すことが続くと予想されます。
日本市場もその傾向には変わりがなく、
昨日大幅な反落から、米国市場の大幅の反撥を受け
買いが先行して始まりました。
380円まで上げた後は一服、再び上げて+427円で前場はひけました。
為替市場では円安傾向が続くことで上げ幅を拡大しましたが、
先週末から今週に入っては変動性が高い相場が
さらに乱高下傾向が強くなっています。
テクニカル的にみると月曜日から1万7,000円を間に挟んで
抜け出したい意思が強く、激しく攻防を続けていますが、
中々相場をリードする材料が見つからず迷いに迷っています。
相変わらず、全体が底上げしていくよりは
個別銘柄の材料物色で凌いでいく場面なので、
純粋にトレンドにのせて利益をとっていく投資家には
我慢の時期になっています。
昨日は「乱高下の際にいつも注目される
ディフェンシブセクターも注目に値するでしょう。」と書きました。
花王(4452)やユニ・チャーム(8113)などは意味のある動きになってきたので、
注目の配分をあげてもいいのではないでしょうか。
■各市場の動き
日経平均: 17,163.92 +455.02 +2.72%
NYダウ(ドル): 16,167.23 +282.01 +1.78%
ドル(円):118.22-24 +0.45円安 +0.38%
ユーロ(円):128.44-46 +0.47円安 +0.37%