2016年2月3日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比559円43銭(3.15%)安の1万7191円25銭でした。
1万8,000円を目の前に一回足元を固めるかと思ったら、
大きく下げてきました。
下げ幅は一時670円を超え、全面安の様子でしたが、値を戻して引けました。
マイナス金利の効果が持続できない懸念が現れ、
投資家心理はリスクオフに傾いています。
本日も最後までしっかり読んでください。
前日の米国市場は大幅に続落しました。
小幅に反落、小幅続伸のまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な続落で、
前営業日比295ドル64セント(1.8%)安の1万6153ドル54セント、
ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落して 、
前営業日比103.421ポイント(2.2%)安の4516.946で取引を終えました。
戻り基調にあった原油先物相場が大幅に下落、
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が30ドルを割り込むことで
投資家心理が悪化しました。
また中国の経済に対する懸念が払拭されず、下落を止めることができませんでした。
日本市場はダウの大幅な下落や29ドル台に暴落した原油相場の下げの上、
マイナス金利の目的である円安基調が早くも薄れてきたことで、
投資家心理が一気に悪化、大きく売られました。
朝から大きくさげては、少し戻す場面も見られましたが、
外部要因の悪化に加えて、望ましくない業績発表が続くなど
内部要因も悪化、下げ幅は670円に達する場面もありました。
懸念したいたいわゆる「バスーカ3弾」の継続性ですが、
早くも円安基調が一服したことで
効果が薄れてきた雰囲気が強くなりました。
さらに広げることも考えるような黒田さんの発言もありますが、
マイナス金利の特性上、拡大には限界があり、
その副作用も一緒に拡大していくので、
実効性には疑問の残る政策だけが残っているのが懸念点です。
注目していたセクターや保有銘柄がちょうど利益確定のタイミングであったことで、
ポジションを持ってない方が多いと思いますが、
これからも続く業績内容によっては乱高下の後、
下げに転じる可能性もあるので、1日くらいの反発で無理やり
大きなポジションを立てるようなことは避けるべきでしょう。
東証1部の売買代金は概算で3兆1396億円、
売買高は31億382万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割にあたる1735、
値上がり銘柄数は164、変わらずは36でした。
■各市場の動き
日経平均:17,191.25 -559.43 -3.15%
NYダウ(ドル): 16,153.54 -295.64 -1.80%
ドル(円):119.81-84 -0.82円高 -0.68%
ユーロ(円):130.88-92 -0.63円高 -0.48%