2016年2月4日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は前営業日比146円26銭(0.85%)安の1万7044円99銭でした。
意図した円安は進まず、為替市場で円高方向に振れたことで
輸出関連・大型株を中心に売りが進みました。
1万7,000円を割り込む場面もありましたが、
アジア株式市場が好調な動きになり下値を継続して売り込むことにはなりませんでした。
日経の動きにおいてチェックすべきポイントは本文の中で
解説するのでしっかり最後まで読みましょう。
前日の米国市場は3営業日ぶりに反発と続落しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比183ドル12セント(1.1%)高の1万6336ドル66セント、
ナスダック総合株価指数は続落して 、
前営業日比12.708ポイント(0.3%)安の4504.238で取引を終えました。
直近の市場を揺らす要因になっている原油先物相場が大幅に上昇、
エネルギー関連株を中心に買われました。
前日に30ドルを割り込んだWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が
30ドルを割り込むことで大きく下げましたが、
本日は8%を超える暴騰を見せるなど変動性は高まっています。
日本市場はダウの明確な材料がない中、原油相場の上昇で上げた
米国市場の流れを引き継ぎたかったですが、
円安が一服して再び117円台に進んだ円高の影響で
売りが先行して始まりました。
120円安くスタートした日経は大きく下げて1万7,000円台を割り込んでは
戻して前日の終値まで上昇するなど変動性の高い動きを見せました。
後場ではスタートの下げ幅を挟んで攻防が続いて146円安で引けました。
テクニカル的には上下ヒゲのつく陰線を形成、
1月21日のボトムから2月1日までの上昇幅から
半押ししてきました。
このまま下がり続けると次の節目は1万6,600円台、
半押しで済ませたい場合は1万6,900円台で踏みとどまるのが必要です。
明日はさらに下げるか、この1万6,900円台で踏みとどまるかを
決定する重要な日になりますが、
夜は米国雇用統計の発表が控えており、
相変わらず方向感の出にくい展開が予想されます。
明日の発表結果によりニューヨーク市場の動きが決まり
来週明けには今の動きに方向性を持たせるような動きが
でることを期待しましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆8587億円、
売買高は31億2841万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は 1541で全体の8割、
値上がりは322、変わらずは72でした。
■各市場の動き
日経平均:17,044.99 -146.26 -0.85%
NYダウ(ドル):16,336.66 +183.12 +1.13%
ドル(円):117.94-96 -2.03円高 -1.69%
ユーロ(円):130.76-80 -0.08円高 -0.06%