2016年2月17日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比218円07銭(1.36%)安の1万5836円36銭でした。
2日に及ぶ大幅の上昇があったことで、利益確定が出やすい環境にありました。
また落ち着きをみせていた円高基調が再び円高にふれたことや
中国絡みで地政学的リスクが意識されると
市場は神経質な反応を見せながら下落しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は幅のある続伸で、
前営業日比222ドル57セント(1.4%)高の1万6196ドル41セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に続伸して 、
前営業日比98.443ポイント(2.3%)高の4435.955ポイントで 取引を終えました。
サウジアラビアなどの産油国4カ国が原油増産の凍結で合意したことで、
原油先物市場の動きが改善、投資家心理が多少は改善しました。
これといった買い材料には乏しく、上値を追い続けるには
限界がある動きでした。
日本市場は2日で1,400円以上を上げた動きで早期の利益確定が出やすい
雰囲気であることに加えて、一服していた円高の動きが再び進み
輸出・大型株を中心に売りが広がりました。
スタートは19円安く、小幅の下落で始まりましたが、
徐々に下げ幅を拡大、400円の下げ幅まで演出しましたが、
午後に入ると押し目買いが入り、下げ幅を縮小させながら引けました。
終わってみると218円安、
前日の解説では「2日間の上場があったので明日は足元を固めるための
調整になる可能生が高いので
短期で買うと決めたものはしっかり観察して
利益確定のタイミングを逃さないでください。」と書きました。
短期ではありますが、本日で利益確定になるポジションも多かったことだと思います。
また、このような戻り局面では、戻り待ちの売りが多く控えていることも
ずっと説明してきたことなので、
幅のある調整でもそこまで焦る必要はありません。
当然あるべき動きとして落ち着いて対応していきましょう。
短い調整を挟んでまた反転して上がってきても
小さい材料ですぐに乱高下を繰り返しやすい相場であることを
念頭に入れておいてください。
東証1部の売買代金は概算で3兆1136億円、
売買高は28億4008万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は 1087、
値上がりは729、変わらずは120でした。
■各市場の動き
日経平均:15,836.36 -218.07 -1.36%
NYダウ(ドル):16,196.41 +222.57 +1.39%
ドル(円):113.70-72 -0.79円高 -0.69%
ユーロ(円):126.97-02 -0.71円高 -0.56%