2016年3月2日の東京株式市場は大きく続伸しました。
終値は前営業日比661円04銭(4.11%)高の1万6746円55銭でした。
米国市場の堅調な動きと、円高基調が一服したことを受け、
投資家心理が改善しました。
テクニカル的にも意味のある上昇になりましたので、
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大幅な上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は大きく上昇して、
前営業日比348ドル58セント(2.1%)高の1万6865ドル08セント、
ナスダック総合株価指数も反発して上昇 、
前営業日比131.645ポイント(2.9%)高の4689.595で取引を終えました。
欧州の市場がしっかりした動きになってこと
(ドイツ株のDAXは221ポイント高の9717、
ロンドン株は続伸して55.79ポイント高で終了)、
経済指標の改善(2月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回る)、
原油市場の戻り基調などが複合的に
投資家心理を押し上げました。
日本市場は前日の米国市場が大きく反発したことを受け、
買いが先行して始まりました。
原油先物価格が下げ止まったことや、外国為替市場で円安に振れたことも
輸出産業を中心に買い向かわせました。
朝から力強く伸びて、下げる動きがほとんど見られず、
強い上昇傾向を見せながら600円を超える終値で引けました。
2月8日以来、約1カ月ぶりの高値をつけました。
テクニカル的には、2月3日から続いた25日線下での下降トレンドが
明確な大陽線をもって終了、しっかり抜けてきました。
しかし、ここから気持ちよく買っていくにはまだ警戒要因が残っています。
ここで反転して下がると、相場でいう「ダマシ」になる可能性があり、
そのときは下げが早くなる傾向があります。
しっかりしたトレンド転換のサインを出している銘柄を中心に
少ない株数で取り組んでいくのが有効な戦略でしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5934億円、
売買高は24億8977万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1824と全体の94%、
値下がりは82、変わらずは36銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:16,746.55 +661.04 +4.11%
NYダウ(ドル):16,865.08 +348.58 +2.11%
ドル(円):114.28-32 +1.33円安 +1.18%
ユーロ(円):124.26-30 +1.42円安 +1.16%