2016年3月17日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は38円7銭(0.22%)安の1万6936円38銭でした。
市場の関心を集めていたFOMCの結果を受けて、米国市場は上昇、
その流れを引き継ぎ買いが先行して始まりましたが、
新規の材料不足で買いは続きませんでした。
変動性の高まる市場において、上手に行動するコツは?
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比74ドル23セント(0.4%)高の1万7325ドル76セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比35.302ポイント(0.7%)高の4763.970で取引を終えました。
FOMC(米連邦公開市場委員会*)で、FRBが年内の利上げペースを
当初の4回から2回に減らす可能性を示唆、
市場では追加利上げを慎重に進める姿勢を示したと受け止められ
上昇になりました。
アジア市場には大体プラス要因として働きましたが、
日本市場にだけは午後からマイナス要因になり、下げに転じました。
米国の利上げペースが鈍化するとの見方から為替市場では円高・ドル安が進み、
輸出関連企業を中心に売りが広がりました。
米国市場の上昇を好感して大きく買いが先行して280円の上昇幅を見せてから
100円の下げ幅まで、非常に変動性の高い1日になりました。
この2日間で弱い動きにはなっていますが、
下値を大きく売り込む悲観的な見通しはなく、
注目を集めていた材料はすべて無事に通過したことを受け、
上を目指す動きになってくると予想されます。
買った銘柄の中ではすでに利益確定に到達したものもあるので、
しっかり資金を増やしながら、
次のトレンド転換を狙うタイミングになってきています。
*米連邦公開市場委員会[ Federal Open Market Committee ; FOMC ]
日経の用語解説より引用
米国の中央銀行である米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決定する会合。
FRB理事7人と地区連邦準備銀行の総裁5人の合計12人で構成する。
年に8回、ワシントンのFRB本部で開くほか、
情勢急変時には臨時会合や電話による話し合いで対応している。
この会合で決まる政策金利の誘導目標は債券相場や
外国為替相場に大きな影響を与えるため、
市場の注目度は極めて高い。
「ベージュブック」と呼ばれる地区連銀経済報告はFOMCの討議資料となる。
FOMCの内容は、3週間後に議事録要旨として公表される。
東証1部の売買代金は概算で2兆2618億円 、
2兆円を割り込んだ前日よりは膨らみました。
東証1部の売買高は22億729万株、
東証1部の値下がり銘柄数は915、
値上がりは872、 変わらずは157でした。
■各市場の動き
日経平均:16,936.38 -38.07 -0.22%
NYダウ(ドル):17,325.76 +74.23 +0.43%
ドル(円):111.67-68 -1.97円高 -1.73%
ユーロ(円):126.04-08 +0.06円安 +0.05%