2016年4月1日の東京株式市場は大幅に4日続落しました。
終値は594円51銭(3.55%)安の1万6164円16銭でした。
朝方発表された短観で景況感の悪化を受け、
ほぼ全銘柄に売りが広がりました。
前日はチャートの動きとしては重要なポイントにきていると解説しましたが、
下にむけて崩れてしましました。
波乱の週末となった本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は5営業日ぶりに反落と続伸まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は55営業日ぶりに反落して、
前営業日比31ドル57セント(0.2%)安の1万7685ドル09セント、
ナスダック総合株価指数は3日続伸して、
前営業日比0.553ポイント(0.0%)高の4869.847ポイントで取引を終えました。
新規の買い材料が乏しく、今夜の雇用統計などの
主要なイベントが控えていることから
依然、様子見ムードが続きました。
まちまちな動きになっているのは方向感に欠けた動きであることがわかります。
日本市場は米国市場の方向感に欠けた動きを受けて、
やはり方向感のない動きで、小幅売りが先行して始まりました。
39円安くスタートした日本市場は新規の材料が少ない上に
朝方発表された3月の短観(企業短期経済観測調査)では、
企業の業況判断指数が大企業製造業部門でプラス6、
前回のプラス12から大幅に悪化し、市場予想を下回りました。
景況感の先行きに対する不透明感が強くなり
市場全体に売りが広がりました。
前引けでは470円92銭安の1万6287円75銭、
午後は中国の良好な指標発表を受け、下げ止まる場面もありましたが、
その後はさらに下げ幅を拡大して600円近い下げで今週の取引を終えました。
テクニカル的には前日伝えた通り、重要な分岐点から
下げる方向にぬけだしました。
「安値で引けたことで下落の可能性を示唆しています。
三角形の最後の方で煮つまりが続くこと、25日線付近で終わっていることから、
明日から始まる4月新年度相場はどっちにぶれてもおかしくない状態です。」
といって、ここで止まると上に抜ける可能性が高いといいましたが、
見事に下の方にブレイクして、大きな下落を予告しています。
前日の動きで大体は利益確定はできているので、
大きな損害はありませんでしたが、
これからの相場は少し下目線で、空売りの戦略を取り入れる
必要があると判断しています。
波乱の週末、新年度相場の幕開けになりましたが、
取引が終わった銘柄に関してはしっかり記録をつけて
振り返りをするいい機会にしましょう。
良い週末をお過ごしください。
■各市場の動き
日経平均:16,164.16 -594.51 -3.55%
NYダウ(ドル):17,685.09 -31.57 -0.17%
ドル(円):112.29-30 -0.13円高 -0.11%
ユーロ(円):127.76-80 +0.24円安 +0.18%