2016年4月4日の東京株式市場は5日続落しました。
終値は40円89銭(0.25%)安の1万6123円27銭でした。
3月1日以来およそ1カ月ぶりの安値水準です。
雇用統計の結果を受け、円高が進むことで
大型・輸出関連株を中心に売りが進みました。
しかし、下げ幅は限定的だったことから、下げ止まりが近づいている雰囲気はあります。
先に対する不透明感が強まる本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は好調な経済指標を反映して反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比107ドル66セント(0.6%)高の1万7792ドル75セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸して、
前営業日比44.695ポイント(0.9%)高の4914.542で取引を終えました。
原油先物相場が大幅に下落することにより
朝方には下げに転じる場面もあ利ましたが、
雇用統計など当日発表された米経済指標が好調な結果になり、
米国景気に対する期待感から幅のある上昇になってきました。
日本市場は米国市場の動きを受けて多くの銘柄では買いが先行しました。
為替市場では円高が進むことと、当分は円高基調が続くとの見方から
大型・輸出関連の主要な銘柄を中心として売りが広がりました。
円高傾向を反映して、資金はやはり内需銘柄を中心に流れ始めています。
当分円高基調が続く可能性がありますが、
その際は大型・主力株が盛り上がりに欠けることで、
市場全体の雰囲気を押し下げる可能性が高いです。
テクニカル的には前日の大幅な下落からさらにギャップ開けて下落して始まり、
実体の小さい陽線になりました。
節目の1万6,000円を前にして下げ止まった感じがあり、
ここから反発すると戻りを期待する買いも入ってくる可能性が高いですが、
この安値を切り下げると恐怖の広がりにより下げがきつくなることも考えられます。
全体の流れよりは個別の材料で物色される局面なので、
取引のサイクルを短めに持っていく必要があります。
東証1部の売買代金は概算で2兆896億円、
売買高は20億6849万株でした。まだ盛り上がりに欠けますね。
東証1部の値下がり銘柄数は600、値上がりは1251で奇妙な割合になっています。
変わらずは99銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:16,123.27 -40.89 -0.25%
NYダウ(ドル):17,792.75 +107.66 +0.60%
ドル(円):111.37-38 -0.90円高 -0.80%
ユーロ(円):126.88-92 -0.91円高 -0.71%