2016年4月5日の東京株式市場は6日続落しました。
終値は390円45銭(2.42%)安の1万5732円82銭でした。
2月12日以来およそ2カ月ぶりの安値水準、
1ヶ月ぶりに1万6,000円台を割り込みました。
買いの材料が一向にみつからない中、
冴えない米国市場の動き、為替相場で進んでいる円高傾向が
一服する予兆はなく、投資家たちのリスクオフに繋がりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比55ドル75セント(0.3%)安の1万7737ドル00セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに下落して、
前営業日比22.747ポイント(0.5%)安の4891.795ポイントで取引を終えました。
前週末まで大きく上昇してきたことで
利益確定が出やすいタイミングに来ていました。
また来週から始まる四半期決算の結果を見極めたい雰囲気で
積極的な買いは入りにくい上昇でした。
日本市場の下げを主導したのは、110円まで進んだ円高傾向でした。
円高に加えて原油先物の下落も嫌気され投資家たちのリスクオフが
進みました。79円安くスタート、下げ幅を拡大して16,000円を割り込み、
−390円で本日の取引を終えました。
テクニカル的には三角保ち合いを下に抜けてから、
下げが加速、ボリンジャーバンドの-2σも大きく崩してきました。
下げすぎというサインがまだどこにも出てないので、
まだ押し目を拾うようなタイミングには来ていません。
前日は「節目の1万6,000円を前にして下げ止まった感じがあり、
ここから反発すると戻りを期待する買いも入ってくる可能性が高いですが、
この安値を切り下げると恐怖の広がりにより下げがきつくなることも考えられます。」の
ように解説しました。
下に抜けるとやはり加速するのがわかりますね。
買い手が不在の中、個別の物色もほとんど進まなかったので
無理やり利益を出すのではなく、投資資金の温存に努めるタイミングです。
東証1部の売買代金は概算で2兆2797億円、
売買高は22億3387万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1896、全体の約97%を占めました。
値上がりは43、変わらずは11でした。
■各市場の動き
日経平均:15,732.82 -390.45 -2.42%
NYダウ(ドル):17,737.00 -55.75 -0.31%
ドル(円):110.47-48 -1.11円高 -0.99%
ユーロ(円):125.61-65 -1.29円高 -1.01%