2016年4月20日の東京株式市場は小幅の続伸になりました。
終値は32円10銭(0.19%)高の1万6906円54銭でした。
米国市場ダウ工業株30種平均の上昇を受け、朝方は高く始まりました。
200円の上げ幅を演出する場面もありましたが、
積極的に上値を追い上げる材料は不足する中、再び円高に振れた
為替市場の動きなどを受け、引けにかけて上昇幅を縮小させました。
節目のところに差し掛かった重要な局面ですので、
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は上昇と下落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の上昇になって、
前営業日比49ドル44セント(0.3%)高の1万8053ドル60セント、
ナスダック総合株価指数は反落になって
前営業日比19.687ポイント(0.4%)安の4940.330ポイントで取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は節目の1万8,000ドルの節目を突破してから、
2015年7月20日以来、9ヶ月ぶりの高値を連日更新しています。
ユナイテッドヘルス・グループ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)など
ダウ工業株30種平均採用銘柄が市場予想を上回る決算内容を発表することで
市場をリードしましたが、上昇幅は限定的でした。
ダウ指数は1万8,000ドルを突破してから一服感が出たので、
指数先物を投資する方には注意が必要です。
日本市場は前日の大幅な上昇から疲労感が出てもいいはずですが
特別大きな材料なしで179円高くスタートしました。
上げ幅を200円まで引き上げて、節目となる1万7,000円台を突破しましたが、
上値では戻り待ちの売りも出て徐々に上げ幅を縮小させました。
特筆すべき銘柄は「またやったの?」的な三菱自動車(7211)の
燃費に関する試験データ改ざんの発表でした。
本日の会見で「自動車の燃費に関する試験で燃費を実際よりも良くみせるため、
不正な操作が行われていた 」と発表、ストップ安まで売られました。
リコール隠しに続く2度目、毒舌を吐きそうなのでコメントは控えます。
テクニカル的には重要な転換点を迎えており、
1月以降、初めて75日線に触れながら、高値を抜けてくる動きを演出しました。
まだトレンドが上向きになってきたとは判断しにくい場面ですが、
ここから足元を固めながら、引き上げていく動きには期待できる
可能性が高いですね。
ただし、これから続く決算発表の結果(よくないという市場の予想だけは明確です)が
懸念材料として残っています。
小幅上昇のため、トレンド転換の買いが成立したり、
不発に終わるものも散見されましたが、
不発というのはまだ買いではないという単純はサインなので、
急いで飛び込む必要はありません。
東証1部の売買代金は概算で2兆2393億円、
売買高は20億8836万株でした。商いは少し活発になってきましたが、
まだ活況と呼ぶにはほど遠いのが現状です。
東証1部の値上がり銘柄数は834、値下がりは993で、上昇にもかかわらず
値下がり銘柄数の方多くなりました。
変わらずは125銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:16,906.54 +32.10 +0.19%
NYダウ(ドル):18,053.60 +49.44 +0.27%
ドル(円):108.82-83 -0.30円高 -0.27%
ユーロ(円):123.58-62 -0.01円高 0.00%