2016年4月27日の東京株式市場は3日続落になりました。
終値は62円79銭(0.36%)安の1万7290円49銭でした。
前日に引き続き27~28日に予定されている金融政策決定会合の
結果を見極めたいとの様子見ムードで売買が手控えられる中、
アップルは13年ぶりの減益を発表、
アップル関連銘柄に売りが広がることで下げて終わりました。
決算発表が本格化される中、予想した通り芳しくない結果も
市場の重荷になっています。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の反発と続落の方向感の欠ける展開になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発して、
前営業日比13ドル08セント(0.1%)高の1万7990ドル32セント、
ナスダック総合株価指数は4日続落して、
前営業日比7.478ポイント(0.2%)安の4888.308ポイントで取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は+21ドル、-26ドル、+13ドルと
終値を挟んでの小動きが続き、方向感を失っていることを
余日に見せています。
全体的に上げ・下げ以前に、決算発表シーズンの特徴を反映して、
材料の出た個別の銘柄に買いが向かう展開になっています。
市場の注目材料になっていたアップルは13年ぶりとなる減益を発表、
時間外取引で大きくさげています。
日本にも「アップル関連銘柄」として分類されている
銘柄に影響を及ぼすことになりました。
日本市場の朝方は 原油先物が約5カ月半ぶりの高値を付けたことや、
為替市場で円相場が111円台前半に下落した 引き継ぎ、
前日比16円高く、買いが先行して始まりました。
しかし、主要なイベントを控えていることに加えて、
本格化してくる決算の発表結果が市場の期待をひっくり返してくれるほどの
良い内容にはなってないことから、マイナス圏に沈みました。
下げ幅を123円まで広げる場面もありましたが、
下値を積極的に売り込む動きも限定的で
下げ幅を縮小させながら終わりました。
テクニカルの形は前日のローソクに包まれる持ち合いの陰線を形成、
先週の上げ幅を考慮し、決算発表の結果まで考えると
下げ基調というよりは下値がしっかりしているとの印象を受けます。
前日のフィボナッチ分析では
4月8日の安値から4/25日までの上げ幅を100とした場合、
61.8%まで調整する場合は1万6,760円付近、
半値押しの場合は1万6,530円付近までの調整になると解説しましたが、
意外と早い調整終了になる可能性も出てきました。
材料が出てない銘柄に関しては明確な方向感がないのは
ある意味当然の動きなので、GW明けまではじっくり観察に回るのも
個人投資家にはいい戦略と言えます。
東証1部の売買代金は概算で2兆2630億円、売買高は20億4047万株で
前日よりは少し活発になってきましたが、
当分は低調な動きになることは避けられなさそうです。
東証1部の値下がり銘柄数は978、
値上がりは840、変わらずは132銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:17,290.4 -62.79 -0.36%
NYダウ(ドル):17,990.32 +13.08 +0.07%
ドル(円):111.18-19 +0.34円安 +0.30%
ユーロ(円):125.98-03 +0.93円安 +0.74%