2016年4月28日の東京株式市場は4日続落で暴落になりました。
終値は624円44銭(3.61%)安の1万6666円05銭でした。
朝方は金融緩和政策に対する期待で上昇して始まりましたが、
現状維持が発表されると失望による売りが膨らみました。
一気にテクニカル的な節目まで戻ってきたことで、
これからは政策期待の下駄を外した真の姿で勝負することになります。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の続伸と続落が続く方向感に欠ける展開になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅続伸して、
前営業日比51ドル23セント(0.3%)高の1万8041ドル55セント、
ナスダック総合株価指数は5日続落して、
前営業日比25.142ポイント(0.5%)安の4863.141で取引を終えました。
前日13年ぶりの減益を発表したアップルへの売りが
市場を押し下げ、朝方は下げ幅を70ドルまで広げましたが、
FRBが27日まで開いたFOMCで政策金利の据え置きを決定したことを受け、
追加利上げに慎重になったと解釈され、買い戻されました。
日本市場の朝方は 前日に引き続き5カ月半ぶりの高値を付けた原油市場や、
米国市場ダウの続伸を受けて買いが先行して始まりました。
午後発表される金融緩和政策への期待から朝方は買いが広がり、
200円以上の上げ幅まで演出しました。
28日まで開いた金融政策決定会合の結果が昼休み中に発表され、
追加の金融緩和を見送り、現状維持を決定したと伝わると、
相場の雰囲気が一変しました。
午後の相場が始まると失望した恋人へのカカト落としのように
失望売りが大量に膨らみました。
売りが膨らみ、日中の価格差は2015年9月9日以来の大きさである
919円にまで広がりました。
また、現状維持を受けて、マイナス金利の拡大を狙って円売りを加速させていた市場は
急速に円が買われ、1ドル=108円台に急進しました。
採算悪化が懸念される輸出大型銘柄への売りも大きくなると
本日の安値付近で引けました。
テクニカル的には長い上髭付きの大陰線を形成、
下値では節目となる75日線を割り込んで止まりました。
先週金曜日の一部報道による急激な切り返しはなんだったのかというほどの
失望材料ができましたが、半値押しの場合は1万6,530円付近までの調整になる
余地があるので、まだ100円ほどの調整も考えられます。
また先週の上げ幅に当たる1,000円ほどを下げてきたので、
下げ止まりを考えてみてもいいタイミングにきていると言えます。
明日から始まる大型連休は、ロスカットされた銘柄に関しては
観察しつつ、連休の間に発表される企業業績の内容を見極める時間にしたいですね。
失望材料は出て行ったところで、
ゆっくり連休を楽しんでください。
東証1部の売買代金は概算で3兆1868億円、
3兆円台は 2月12日以来ですね。
売買高は31億5932万株、東証1部の値下がり銘柄数は 1681、
値上がりは228、変わらずは41でした。
■各市場の動き
日経平均:16,666.05 -624.44 -3.61%
NYダウ(ドル):18,041.55 +51.23 +0.28%
ドル(円):108.64-65 -2.56円高 -2.30%
ユーロ(円):123.31-35 -2.68円高 -2.12%