2016年5月24日の東京株式市場は続落しました。
終値は155円84銭(0.94%)安の1万6498円76銭でした。
新たな材料に欠ける中、欧米市場が冴えない動きを引き継ぐと共に
為替相場では円安の動きが一服することで、売りが進みました。
政策期待が強く残っている相場で、方向感が出にくい場面ですが、
テクニカル的に判断しても下はまだ固いと判断することができます。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の反落になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の反落で、
前営業日比8ドル1セント(0.0%)安の1万7492ドル93セント、
ナスダック総合株価指数も小幅の反落になって、
前営業日比3.776ポイント(0.1%)安い4765.782で取引を終えました。
新規の取引材料に欠けるなか、
日中は小高く維持していましたが、
FRBのイエレン議長の講演を週末に控え、 様子見姿勢が強かったこと
原油相場が下落したことを受け、引けにかけて売りものに押されました。
日本市場は欧米市場が全体的に冴えない動きになったこと、
為替市場の円安傾向を一服したことなどを受け、
売りが先行して始まりました。
材料不足の中、全体的な商いが少ない中
午前中は小安く維持しましたが、
下げ渋りの後は下げ幅を拡大、111円安で午前中の取引を終えました。
午後に入ってからも支援材料になるようなものは見当たらず、
下げ幅を拡大していき、-155円で引けました。
決算相場も終わりを迎え、減益にはなったものの、
思ったほど悪い数字ではなかったことで底は堅く保っていますが、
上げの材料も見つからない中、
為替相場に振り回される動きが続いています。
材料に欠ける相場なので、「この分野」というよりは、
個別に材料の出た銘柄に資金が流れる物色の相場が当分は続くとみられます。
テクニカル的には75日線を挟んで方向感のない陰線を形成、
半値戻しを上限として上値を押さえられる動きが続いています。
動きの少ない流れを反映して、一目均衡表では上雲と下雲が入り乱れ、
株価は雲抜けをしてから上にいることから、下げのトレンドにもなりにくい
ことを表しています。
昨日に引き続き、短期間で材料に出た銘柄への取り組みと
保持中の銘柄に関しては継続して保持する戦略をミックスしながら
相場に向かいたいと思います。
■各市場の動き
日経平均:16,498.76 -155.84 -0.94%
NYダウ(ドル):17,492.93 -8.01 -0.04%
ドル(円):109.31-32 -0.23円高 -0.20%
ユーロ(円):122.57-61 -0.35円高 -0.28%