2016年5月19日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は1円97銭(0.01%)高の1万6646円66銭でした。
早期利上げ観測が広がって各通貨に対して急進したドル高(円安)が
好感されて、申し訳程度ですが、反発しました。
前日は8円安、本日は1円高と終値ベースで2日間の変動幅は
わずか9円、方向感が定まらず政策期待に頼る相場の
雰囲気が伺えます。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の続落と反発のまちまちな結果になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の2日続落で、
前営業日比3ドル36セント(0.0%)安の1万7526ドル62セント、
ナスダック総合株価指数は反発して、
前営業日比23.386ポイント(0.5%)高の4739.119で取引を終えました。
午後発表された4月26~27日開催のFOMCの議事要旨では、
今後の経済データの結果次第で「6月の利上げが適切となる可能性」との
認識を示していたことで、9月以降だとされていた次の利上げ時期が
6月と想定より早まるとの見方が広がることで株式市場にも売りが広がりました。
しかし、111ドル安まで進んでは上げに転じるなど
1日の変動幅が非常に大きい上に、前日の終値を挟んでの終値で終わったことで
市場には迷いが強いことが伺えます。
早期利上げ観測が広がったことで、ドルが主要な通貨に対して急進、
円安を好感した日本市場は前日の終値から上昇して始まりました。
1日の間で1円以上変動する(FX取引では大変ことです)ことが
常態化してきた為替相場ではドルが急進、110円台まで円安が進みました。
しかし、サミット後の政策期待で様子見ムードを固めている市場では
上値を追って買っていく要因をみつけることができず、
小さい値動きに終始しました。
ただし、下値を積極的に売り込む動きにもなりにくく、
しっかり安値は保っていることは確認されているので、
特別大きい材料がない限り、保有している銘柄になにか
新たなアクションを行う必要もないでしょう。
テクニカル的には前日に引き続き75日線を挟んでの持ち合い続き、
半値戻しを達成してからは、その線が上値を押さえられる抵抗になっています。
週初に予想した通り、今週は方向感の出にくい動きが続いていますが、
ファンダメンタルの要素を考えると当分はこのムードが続くものとして考えられます。
■各市場の動き
日経平均:16,646.66 +1.97 +0.01%
NYダウ(ドル): 17,526.62 -3.36 -0.01%
ドル(円):110.07-08 +0.65円安 +0.59%
ユーロ(円):123.59-63 +0.33円安 +0.26%