2016年5月25日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は258円59銭(1.57%)高の1万6757円35銭でした。
4月27日以降、ほぼ1ヶ月ぶりの高値です。
やはり新たな材料に欠ける中、米国市場が大きく上昇、
ソニーの大型反発も市場全体を牽引しました。
注意点は盛り上げるに欠ける上に、テクニカル的にも
完全に上にぬけきれたとは言えない状況ということです。
その意味は?本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大幅な反発になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な上昇で、
前営業日比213ドル12セント(1.2%)高の1万7706ドル05セント、
ナスダック総合株価指数も大幅な反発になって、
前営業日比95.274ポイント(2.0%)高の4861.056で取引を終えました。
4月の米新築住宅販売件数が前月から大きく増え、
8年3カ月ぶりの高水準に達したことなど、経済指標が改善したことに加え
原油先物が反発したことが投資家心理の改善につながりました。
日本市場は米国市場が大きな上昇になったことに加えて、
円相場も円安基調に流れたことを受け、CMEの上昇幅283円に
さや寄せする形で買いが先行、266円高くスタートしました。
その後は大きく下げる場面もなく、
300円以上の上昇幅を演出する場面もありましたが、
サミットを控えて積極的に上値を追う買いは続かず、
+258円の16,757円で本日の取引を終えました。
テクニカル的には長らく75日線を挟んでの持ち合いが続きましたが
本日の大きな上昇で25日移動平均線を超えました。
売買代金が1兆7,000億円台と商いが盛り上がらないことから、
気持ちよく上昇モードに切り替わったと判断するのはまだ早いです。
本日の高値を上に抜けて明日も上昇してくれるなら
新たなトレンドの発生として分析することも可能でしょう。
保持していた銘柄には利益が戻ってきているので、
時期をみながら利益を最大化していくタイミングです。
本日の上昇でトレンド転換になった銘柄も多くみかけますが、
こちらも高値を抜けてくるまでは買ってはいけません。
東証1部の売買代金は1兆7826億円、2兆円を5日続けて下回りました。
東証1部の売買高は16億1834万株、
値上がり銘柄は1333と全体の7割弱、値下がりは474、変わらずは146でした。
■各市場の動き
日経平均:16,757.35 +258.59 +1.57%
NYダウ(ドル):17,706.05 +213.12 +1.21%
ドル(円):110.24-29 +0.71円安 +0.64%
ユーロ(円):122.84-88 +0.37円安 +0.30%