2016年6月1日の東京株式市場は大きく反落しました。
終値は279円25銭(1.62%)安の1万6955円73銭でした。
連休明けの米国市場が方向感を欠く動きになる中、
円高が進む動きで厳しい動きを強いられることになりました。
320円の下げ幅を演出する場面もありましたが、下げ幅を縮小させながら引けました。
神経質な動きは想定されたものでしたが本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は反落と続伸、方向感なしの動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比86ドル02セント(0.5%)安の1万7787ドル20セント、
ナスダック総合株価指数はその反面5日続伸して、
前営業日比14.550ポイント(0.3%)高の4948.055で取引を終えました。
イエレンFRB議長が前週末に「経済成長が見込み通りに続けば、
今後数カ月での利上げがおそらく適切になる」と早期利上げの可能性を示したところ、
早速発表された4月のPCE(*)が増えたことを受け、
「やはり利上げ?」と織り込む形で売りが広がりました。
*PCE(Personal Consumption Expenditures)
米個人消費支出。
個人が物やサービスに対してどれだけお金を支出したかを示す指標です。
マクロ経済でいう総支出のうち日本は約6割、
米国は実に7割を個人消費支出が占めます。
そのため、米国・日本など成熟した経済におけるGDPでは
個人消費支出の動向が最も大きな影響を与え、発表時にも大きな注目を集めます。
米国のPCEは毎月末、米商務省が個人所得と支出統計の前月数字を発表しています。
FXにおいては雇用統計とともに非常に注目度が高い指標です。
FXの取引を行う投資家でまだご存じなかった方はチェックしてみてください。
日本市場は連休明けの米国市場が方向感を欠く中、
円高が進む動きで厳しい動きを強いられることになりました。
前日まで好調だったトヨタ、ホンダなどの自動車株は
下落→上昇→再び下落の激しい動きが広がり、
値傘株にも売りが広がって、市場全体にうりが優勢になりました。
米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数の発表など
イベントを控えて、下落する場面で一旦ポジションを調整しておく
売りも市場を押し下げました。
本日の消費増税先送り正式発表を控えているところで
大きく売られたことを、折り込み済みということを表しています。
明日から週末にかけては雇用統計に備えての様子見ムードで
やはり神経質な動きが想定されます。
保有銘柄の中では暴騰した銘柄があるので、
その利益確定の最大化を図っていきましょう。
東証1部の売買代金は2兆1154億円、2兆円の節目を割れ続けてきましたが、
2日続けて上回ることで、少しは盛り上がりを戻しています。
東証1部の売買高は19億9528万株、値下がり銘柄は1350と全体の7割弱、
値上がりは473、変わらずは132でした。
■各市場の動き
日経平均:16,955.73 -279.25 -1.62%
NYダウ(ドル):17,787.20 -86.02 -0.48%
ドル(円):109.95-96 -1.18円高 -1.06%
ユーロ(円):122.29-33 -1.34円高 -1.08%