2016年6月2日の東京株式市場は大きく続落しました。
終値は393円18銭(2.32%)安の1万6562円55銭でした。
前日に引き続き米国市場が方向感を欠く動きになったこと、
中国の経済指標が低調で欧州市場も下げたことなどを受け売りが広がりました。
午前中、14時過ぎ頃には下げ渋る場面もありましたが、
為替市場で一時108円台まで進む円高基調が上値を抑えました。
神経質な動きは想定されたものでしたが、想定以上の下げ幅です。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅な反発と続伸、方向感なしの動きになりました。
ダウ工業株30種平均はわずかに反発して、
前営業日比2ドル47セント(0.0%)高の1万7789ドル67セント、
ナスダック総合株価指数は6日続伸して、
前営業日比4.196ポイント(0.1%)高の4952.251ポイントで取引を終えました。
上昇にはなりましたが、大きく売られてから切り返すなど
方向感のない動きが続いています。
中国の経済指標が低調なことを受け、欧州市場が下落、
米国市場も下げで始まり、122円まで下げる場面がありました。
その後は米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した
5月の製造業景況感指数が改善したことを受け、上昇に転じました。
日本市場は絶頂の様子見ムードが形成され、
前日に引き続き大きく空を開ける下落でスタートしました。
本日2日には石油輸出国機構(OPEC)総会、
週末の明日3日には5月の米雇用統計の発表を控えることから
ポジションを取っていくことが非常に難しく
一旦リスクオフにしておく動きが市場全体に流れています。
BREXIT(英国のEU離脱)をめぐるリスクが意識され、
円買い・ドル売り(よって円高が進行)が進むことも
株価の圧力要因になっています。
テクニカル的には2日だけで75日線に戻ってきました。
特に本日は空を開けて始まってそのまま下がっていく動きになったことで
下げが加速していることを示しています。
明日の雇用統計結果が出るまでは上昇要因となりそうな材料がないことから
様子見ムードが続くとみられます。
保有している銘柄で利益が残っている分は、
まず確保しておく戦略が働いたと思いますが、
明日も積極的に買いあげる雰囲気にはなりにくいと予想されます。
■各市場の動き
日経平均:16,562.55 -393.18 -2.32%
NYダウ(ドル):17,789.67 +2.47 +0.01%
ドル(円):109.05-06 -1.00円高 -0.90%
ユーロ(円):122.12-16 -0.61円高 -0.49%