2016年6月8日の東京株式市場は反発しました。
終値は155円47銭(0.93%)高の1万6830円92銭でした。
6月1日以来、一週間ぶりの高値で、本日の高値で引けました。
朝方は米国市場の小幅上昇以外の特別な材料がなく、
前日の終値を挟んでの小動きに終始しましたが、
昼頃に入ってきた中国の好調な経済指標を背景に
上昇に転じて、そのまま高値引けになりました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は続伸と反落、バラバラな動きで推移しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に続伸して、
前営業日比17ドル95セント(0.1%)高の1万7938ドル28セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業日比6.959ポイント(0.1%)安の4961.754で取引を終えました。
原油先物の市場が高く維持したことで、
エクソンなど資源関連株に買いが集まりましたが、
上値を積極的に買い進む動きにはなりませんでした。
50ドルを挟んで攻防が続いた原油市場はWTI期近の7月物が
一時は1バレル50.53ドルにまで進み、 8カ月ぶりの高値を付けました。
ダウ工業株30種平均は1万8000ドルを上回る場面もあり、
上昇継続への期待をもたせましたが、まだ前回の高値を更新するところまでは
いたっていません。
それでも4月27日以来約1カ月半ぶりの高値です。
日本市場は米国市場の小幅上昇以外は特別な材料がなく、
小動きで始まり、午前中は前日の終値を挟んでの動きに終始しました。
上昇、マイナスへの沈没を繰り返し、55円安で終わった日経は、
午後に入って中国の経済指標が好調な結果になったことや
為替相場が円安に振れたことで上昇に転じました。
ただ、売買代金は2 兆円を4日連続で下回るなど
低調な商いは続いていることで、
神経質な動きは継続する可能性があります。
テクニカル的には75日移動平均線をタッチしてから
トレンド転換が成立する陽線を形成、
6/6の下落を直近の底値にする可能性を高くしました。
今週もこの動きが続くか、安値を切り下げない限りは
5/6の安値から6/6の安値への安値切り上げが成立、
5月31日の高値に向かうことになります。
5月31日は二等辺三角形を形成する上辺に当たるので、
この値を抜けて、上放れすることが上昇トレンドへの転換を
確認するポイントになります。
それでも上値が重い、あるいわ材料一つで相場が急変する動きは続くとみられ、
保持している銘柄には方向感のない動きになっているものが多いのが現状です。
損失管理だけはきちんとして、落ち着いてトレンドが続く次の動きに備えましょう
東証1部の売買代金は1兆8207億円、
東証1部の売買高は16億6613万株でした。
値上がり銘柄は1248、値下がりは557、変わらずは151でした。
■各市場の動き
日経平均: 16,830.92 +155.47 +0.93%
NYダウ(ドル):17,938.28 +17.95 +0.10%
ドル(円): 106.95-96 -0.78円高 -0.72%
ユーロ(円): 121.50-54 -0.94円高 -0.76%