2016年6月10日の東京株式市場は続落しました。
終値は67円05銭(0.40%)安の1万6601円36銭でした。
世界的な株安の動きや、上昇基調にあった原油の先物市場が
下落したことを受け、投資家の心理が冷え込みました。
週前半は安値を切り上げる動きになりましたが、
週後半にかけて再び安値に近づくことで、
方向感をつかむのが非常に難しくなって一週間でした。
一週間を振り返り、チャートとともに今後の展望を述べているので、
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は反落になりました。
ダウ工業株30種平均は 4日ぶりに反落して、
前営業日比19ドル86セント(0.1%)安の1万7985ドル19セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業日比16.026ポイント(0.3%)安の4958.616で取引を終えました。
前日ばナスダック総合株価指数が年初来高値を更新、
ダウ工業株30種平均は1ヶ月ぶりに1万8,000ドルを回復するなど、
タイミング的に利益確定が出やすいところでした。
日本市場など世界の株式相場が下落基調になることや
原油安の影響で売りが広がりましたが、金融緩和の長期化思惑を背景に
引けにかけて下げ渋りました。
日本市場は世界的な株安の動きや、上昇基調にあった原油の先物市場が
下落したことを受け、売りが先行して始まりました。
上昇要因が見当たらない中、売りが広がることで、
下げ幅を170円まで拡大する場面もありましたが、
週後半にかけてずいぶんと下げてきたことで押し目買いが入り、
長い下ヒゲを形成しながら今週の取引を終えました。
テクニカル的には長い下ヒゲ付きの短陰線を形成、75日線の下で終わりました。
添付のチャートを見ながら
(メルマガ読者の方はhttp://www.tbladvisory.com/topics/20160610nikkei/を参照してください)
現在の位置と今後の展望について考えることにします。
2月12日を底値にする動きから判断する場合、
6月6日の直近安値まで4回にわたって安値を切り上げ(チャートの赤い矢印)、
中期的な動きは上昇継続と判断できます。
ただし、チャート上の青い矢印付きの高値が
4月25日、5月31日で切り下げながら、二等辺三角形を形成、
方向感をつかみにくくしています。
右端に位地する本日のローソクは2月12日を底値にする上昇パーティションの
下辺に接しているので、来週はここから反発していくと
もう一度短い安値切り上げが成立するとみることができます。
本日は引けにかけて急速に下げ渋ったので、
来週の 米連邦公開市場委員会(FOMC)や
日銀金融政策決定会合に対して期待を寄せている心理が読み取れます。
思ったような結果にならなかった場合の一時的な売り浴びせには
注意が必要な週になるでしょう。
今週もお疲れさまでした。
暑くなる天気の中、気持ちよくお出かけ
気持ちよく再会することを楽しみにしております。
■各市場の動き
日経平均: 16,601.36 -67.05 -0.40%
NYダウ(ドル):17,985.19 -19.86 -0.11%
ドル(円): 106.84-85 +0.49円安 +0.46%
ユーロ(円): 120.92-96 -0.11円高 -0.09%