2016年6月13日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は582円18銭(3.51%)安の1万6019円18銭でした。
イギリスの欧州連合離脱が現実になるかも知れないとの思惑が広がり、
世界的に株安の流れになっています。
金融危機の際はいつものように、安全資産と分類される円が買われ
円高が広がったことで幅広い銘柄に売りが出ました。
投資家心理が冷え込み、リスクオフになっており
「今こそ押し目買いのチャンス!」などという証券会社のキャッチには警戒すべきです。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は続落になりました。
ダウ工業株30種平均は 4日ぶりに反落して、
前営業日比119ドル85セント(0.7%)安の1万7865ドル34セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比64.068ポイント(1.3%)低い4894.548で取引を終えました。
今週予定されているFOMCに備えて
運用リスクを取りにくい状況に加えて、
世界市場で株安が広がることで投資家心理を 冷やしました。
日本市場は欧州・米国など世界的な株安の動きを引き継ぎ、
売りが先行して282円安く始まりました。
世界株安のトリガーになったのは先週末のBREXIT世論調査結果。
欧州連合離脱の国民投票に関する最新の世論調査で、
離脱支持が残留支持を上回る結果になったことで
欧州市場が下落、 米株式にも売りが加速しました。
そうなると当然、出番は「円高」、安全資産の円に買いが広がって
円ドル相場は一気に105円台に突入、業績への悪影響が懸念される
輸出関連の株を中心に売りが広がりました。
円高による当然の反応ではありますが、
市場ではすでに英国のEU離脱という最悪のシナリオを折り込み始めたとみられます。
下げ幅を拡大した日経は当日の安値で引けました。
週末の間に届く証券関連のメール等では、
押し目買いのチャンスだと必死に謳っていますが、
2週間前から伝えている通り神経質な動きは当分続く見込みです。
喜んで買っていくような状況ではありません。
現在はナイフが落ちてくる状況なので
それを素手で掴むようなことをするのは賢明な判断とは言えません。
資金を温存してはっきり反転の動きが確認できた後を待つか、
または空売りを組み入れた方は利益の最大化に努めましょう。
■各市場の動き
日経平均: 16,019.18 -582.18 -3.51%
NYダウ(ドル):17,865.34 -119.85 -0.66%
ドル(円):106.13-14 -0.71円高 -0.66%
ユーロ(円):119.59-63 -1.30円高 -1.07%