2016年6月14日の東京株式市場は4日続落しました。
終値は160円18銭(1.00%)安の1万5859円00銭でした。
節目の1万6,000円台を割り込み、2ヶ月ぶりの安値をつけました。
イギリスの欧州連合離脱(BREXIT)への懸念が続いたことで、
欧州市場・米国市場共に下落した流れを引き継ぎました。
引けにかけては下げ幅を縮小させましたが、
まだ底値は見えてない状態なので、買って行く戦略に関しては
まだ警戒が必要です。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比132ドル86セント(0.7%)安の1万7732ドル48セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比46.108ポイント(0.9%)安の4848.440で取引を終えました。
前日より材料はあまり変わらず、BREXITに備えての動きが広がっていることで、
今後の金融市場に対する懸念が市場を支配しています。
また、ビジネス向けSNSの米リンクトインを262億ドルで買収すると発表した
マイクロソフトに対して、財務悪化の懸念が広がり3%下げたことも
市場の重しとなりました。
日本市場は現実みを浴びつつあるBREXITへの懸念が
引き続き認識され売りが先行して始まりました。
一時底硬さをみせて、上昇に転じる場面も見られましたが、
欧州・米国市場が下落したこと、為替市場で105円台に推移していることが
上値を抑え再び下落、250円以上の下げ幅を演出する場面もありましたが、
引けにかけて160円台に縮小されました。
テクニカル的には前日に、4ヶ月に渡るパーティションを割り込んでから
さらに安値を切り下げる展開、上下ヒゲ付きの陰線を形成しました。
5月6日の安値を前日のローソクで切り下げたことで、
当分のトレンドは崩れ去りました。
次は4月8日の安値15、471円付近が下落の目処になりますが、
FOMC、BREXITの国民投票がまだ2週間も残っているので、
どこまで下がるかは見通し不明です。
前日伝えた通り、まだナイフが落ちてくる状況なので
素手で掴むようなことをするのは賢明な判断ではありません。
引き続き資金を温存してはっきり反転の動きが確認できた後を待ちましょう。
空売りで入った銘柄では利益が積み上がっていますが、
慎重に進め、利益の最大化に努めましょう。
東証1部の売買代金は概算で1兆9892億円、
2兆円を2日続けて下回りました。
売買高は19億7603万株、東証1部の値下がり銘柄数は1670、
値上がりは227、変わらずは61でした。
■各市場の動き
日経平均: 15,859.00 -160.18 -1.00%
NYダウ(ドル):17,732.48 -132.86 -0.74%
ドル(円): 105.72-73 -0.37円高 -0.34%
ユーロ(円): 119.14-18 -0.40円高 -0.33%