2016年6月16日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は485円44銭(3.05%)安の1万5434円14銭でした。
縛り付けるような円高が進行したことで、市場全体に大きく売りが進みました。
市場の注目を集めていた主要なイベントはことごとく日本市場を裏切る結果に、
円高が加速することで4ヶ月ぶりの安値をつけてきました。
先週から一貫して発言しているように暴落している今こそ
押し目買いのチャンスのような考えてを持ってはいけない流れです。
ではどうすれば良いのか?
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は5日続落しました。
ダウ工業株30種平均は5日続落して、
前営業日比34ドル65セント(0.2%)安の1万7640ドル17セント、
ナスダック総合株価指数も5日続落して、
前営業日比8.620ポイント(0.2%)安の4834.931で取引を終えました。
FRB、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表で
利上げを見送ったと伝わりましたが、直後に小幅の状況になったこと以外は
大きな材料にはなりませんでした。
引けにかけては材料の出尽くし感から買いが細ぼり、小幅の下落で終了しました。
利上げの見送りを受け、為替市場では円買いが走り、
円高が進行しました。日本市場は円高の影響で48円安くスタートしました。
もう一つの注目材料であった日銀の金融政策で、
金融政策の現状維持を発表すると、為替市場ではさらに円高が進み
104円代に突入、日経は下げ幅を広げていきました。
これといったバズーカーは期待してないにしても、
「選挙する気あるの?」と聞きたくなるほど
金融政策が限界にきている雰囲気が伝わります。
テクニカル的には、前日伝えた4/8の安値の節目をあっさりと
割り込み、次の目安となる2/12の14,865円を目指す動きになりました。
テクニカルでみるサポートという線が見当たらないことから、
15,000円台割れまでは凄まじいスピードで進む可能性もあります。
さらに下げが加速するのは信用買いの評価損益率が
前日時点で-14.48%を記録し、信用取引の追証が大量に出るタイミングにきていることです。
しかし、この下げはスピードが速い分、止まりも早くなります。
投資戦略は引き続き保持する空売り銘柄の利益最大化、
買いは当分練習くらいにしておくのがいいでしょう。
先週から一貫して伝えている通り、安くなっているので、
絶好の押し目買い場などの甘い考えや甘い言葉に耳を貸す必要はありません。
東証1部の売買代金は2兆1355億円、4日ぶりに2兆円の出来高、
売買高は22億924万株、東証1部の値下がり銘柄数は1883と実に全体の96%、
値上がりは57、変わらずは18銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 15,434.14 -485.44 -3.05%
NYダウ(ドル):17,640.17 -34.65 -0.19%
ドル(円): 104.01-02 -2.23円高 -2.09%
ユーロ(円): 117.21-25 -1.98円高 -1.66%