2016年6月29日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は243円69銭(1.59%)高の1万5566円83銭でした。
前日、米国市場が3日ぶりに大きく反発したことや、
為替市場が円安基調になったことを受け、
下落率の大きかった金融・輸出関連株に節目買いが入ってきました。
高値からの動きをみると、短期的に取引している姿勢が見えてきます。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大きく反発しました。
ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発して、
前営業日比269ドル48セント(1.6%)高の1万7409ドル72セント、
ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発して、
前営業日比97.424ポイント(2.1%)高の4691.867ポイントで取引を終えました。
英国の欧州連合離脱(BREXIT)の混乱による
リスクオフの心理が一服して、節目を拾う形になりました。
2日間で870ドル下げたことで買い戻しのタイミングが近づいたことや、
原油市場の下落も一服感が出たことが幅広い銘柄への買いを主導しました。
下落率の大きかったエネルギーや金融などの業種に買いが向かい、
日本市場もその流れを受け継ぎました。
朝から買いが先行、前日終値 から200円高くスタートしました。
午後に入っても上昇幅を広げ、300円を超える場面もありましたが、
高値で暴落幅の半値戻しを達成すると、
利益確定の売りが出ることで上昇幅を縮めました。
前日まで相場をリードしてきたディフェンシブ銘柄は
利益確定の売りが出ることで下落、
水産・食料品・小売業が下落率上位を占めています。
個人投資家の資金の動きに変化が見られ、
3日だけでマザーズ指数は暴落前の水準まで広がりました。
中小型の銘柄に買いが広がる中、これからの焦点は
大型・輸出関連株にも買いが向かい、本格的な回復モードになるかです。
戦略としては、調整に入ったディフェンシブ銘柄の利益確定に集中、
短期的にはマザーズの大型銘柄を物色することも有効でしょう。
空売り銘柄はほとんど利益確定になったので、
戻る動きをしてからさらに仕掛けるかを観察していきます。
東証1部の売買代金は2兆2060億円、
4日連続で2兆円を上回りました。
東証1部の売買高は21億88万株、値上がり銘柄は1635と全体の8割、
値下がりは270、変わらずは60でした。
■各市場の動き
日経平均: 15,566.83 +243.69 +1.59%
NYダウ(ドル):17,409.72 +269.48 +1.57%
ドル(円): 102.43-44 +0.20円安 +0.19%
ユーロ(円):113.36-40 +0.21円安 +0.18%