2016年6月30日の東京株式市場は小幅に4日続伸しました。
終値は9円09銭(0.06%)高の1万5575円92銭でした。
英国のEU離脱に伴う不透明性が一服、
米国市場などが大きく上げたことを受けて買いが先行しました。
ただし、100円を超える上昇幅から前日の終値を挟んでの動きまで
押し戻されることで、上値を追う積極的な動きにまでは至っていません。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大きく続伸しました。
ダウ工業株30種平均は2日続伸して、
前営業日比284ドル96セント(1.6%)高の1万7694ドル68セント、
ナスダック総合株価指数も2日続伸して、
前営業日比87.378ポイント(1.9%)高の4779.245で取引を終えました。
英国の欧州連合離脱(BREXIT)後、暴落した世界株式市場が
下落が一服したことを受けて、一旦は戻る動きを見せています。
ニューヨーク原油先物相場は大きく上昇したことも手伝い、
2日間で24日の下げ幅(870ドル)半分を超える554ドルの戻しを達成しました。
日本市場は世界的な株高を受けて、大きく買いが先行して
スタート、上げ幅を拡大させる場面が見られました。
102円後半で円安、円高と小動きに終始している為替相場をにらみつつ、
130円以上の上昇を見せたあとは、上値が抑えられました。
後場に入って前日の終値を挟んでの動きで、
引けにかけてはより大きく押されて、
前日の終値に近い水準で引けました。
一回調整に入る気配が濃厚な陰線で引けました。
テクニカル的には短い上髭を持つ陰線を形成、
火曜日にボリンジャーバンドの-2σの中に入ってきてから
本日で-1σを超えてきました。
これで24日暴落幅の半値戻しを達成しましたが、
押し目買いの一服により、明日は本日の安値を切り下げながら
調整に入る可能性も出てきました。
世界市場もどこかがトリガーを引くと、
一回大きく調整に入る可能性があります。
明日は金曜日という週末要因も考慮して、
利益確定、ロスカットの逆指値注文はきっちり設定してください。
戦略としては、方向感の出難い相場に入ったので、
明日は新規の買いを仕掛けるより、保持中の銘柄に対して
利益確定の最大化か損失限定に集中します。
食料品・医薬・小売などの保有銘柄には
本日も売りが先行、調整に入りました。
ディフェンシブ銘柄は一回調整したあと、
トレンド転換をするともう一度買い向かう戦略と、
マザーズ市場の物色を同時進行で進めるのが有効な戦略でしょう。
■各市場の動き
日経平均: 15,575.92 +9.09 +0.06%
NYダウ(ドル): 17,694.68 +284.96 +1.63%
ドル(円): 102.69-70 +0.27円安 +0.26%
ユーロ(円):113.97-02 +0.58円安 +0.51