2016年7月1日の東京株式市場は小幅に5日続伸しました。
終値は106円56銭(0.68%)高の1万5682円48銭でした。
先週末の暴落から意外なほどの力強さで半値戻しを達成しました。
欧米市場も暴落前の水準まで戻す大躍進で
市場はとりあえず落ち着きを戻したかのように見えます。
今週の振り返りと来週の展望を含めて、
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は大きく続伸しました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比235ドル31セント(1.3%)高の1万7929ドル99セント、
ナスダック総合株価指数も3日続伸して、
前営業日比63.427ポイント(1.3%)高い4842.672で取引を終えました。
英国の金融緩和を暗示するイングランド銀行(英国の中央銀行)の
カーニー総裁の講演内容を材料に上昇した欧州市場の動きを引き継ぎました。
暴落で遠ざかっていた投資家心理が改善、
引けにかけて上昇が強くなり、当日の高値で引ける力強さを見せました。
独立記念日の7/4は休場になります。
日本市場は欧米市場の上昇を受けて買いが先行、
前日の終値より123円高くスタートしました
外資系5社の動向は380万株の売り越しで、前日に続き、売り越しで今週を終えました。
リスクをとる動きで買いが先行したものの、
上値では値が重く、急反発後の利益確定売りで、
始値より低い位置まで押されて、今週の取引を終えました。
テクニカル的には上下にヒゲをもつ小陰線を形成、
前日の高値に近づくと上値を押さえられることから買いの勢いが
衰えてきたことを示唆しています。
東証1部の売買代金が約1週間ぶりに2兆円を下回ったことも、
勢いの衰えを裏付けています。
短期的には日経の5日移動平均線が急激に上向いたことで、
来週のテクニカル的な目安はこの線を支えにした展開と考えています。
今週のまとめと来週の展望です。
日経は先週末の−1,286円の暴落から、5日続伸、
5日間の上げ幅は700円を超え、半値戻しより上に押してくる
力強さを見せています。
来週の展開においてキーを握るのは米国の経済指標とそれを織り込む値動き、
「米国市場」頼りです。
ご存知の通り、7月最初の金曜日に当たる8日は雇用統計が控えており、
それを睨みながら上値と下値を探るボックスレンジになりやすいでしょう。
雇用統計以外にも6日にはISM非製造業景況指数など、
主要な米国経済指標が待っている一方、
週明けの4日は独立記念日で休場、手がかり材料不足で判断材料が乏しい
1週間になりそうです。
米国の指標結果によって、低調ぶりが浮き彫りになると、
多くの市場が再び調整に入る動きを余儀なくされることも考えられます。
反対のシナリオで経済指標がしっかりしたものになると、
9月の利上げ可能性がほとんどなくなったと予測される今、
ドル高、円安の進行で日本市場も下値を固める動きになることを期待できるでしょう。
今週もお疲れ様でした。
影響範囲が読めず、BREXITによる金融不安は長引く可能性があると
予測していましたが、世界市場は意外なスピーヂで回復、
少しは落ち着いた週末を迎えることができました。
平日は沖縄で過ごしましたが、暑くなってきたことを実感しつつ、
青い海と透き通るような青空を堪能することができました。
元気な姿で再会することを楽しみにしております。
よし週末を!
■各市場の動き
日経平均: 15,682.48 +106.56 +0.68%
NYダウ(ドル):17,929.99 +235.31 +1.32%
ドル(円): 102.62-63 -0.07円高 -0.06%
ユーロ(円): 113.83-87 -0.31円高 0.27%