2016年7月4日の東京株式市場は小幅に6日続伸しました。
終値は93円32銭(0.60%)高の1万5775円80銭でした。
先週の大きな戻りを受けて、朝方は利益確定の売りが先行しましたが、
再び値を戻し上昇に転じる力強さをみせてきました。
6連勝は2015年11月4日以降、8ヶ月ぶりの好調ぶりです。
英国のEU離脱からの衝撃は一旦落ち着いてきた様子ですが、
まだ懸念材料は残っており、重要なイベントは別にあることから
油断ならない状況は続きます。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は4日続伸して、
前営業日比19ドル38セント(0.1%)高の1万7949ドル37セント、
ナスダック総合株価指数も4日続伸して、
前営業日比19.895ポイント(0.4%)高い4862.567で取引を終えました。
BREXITの影響範囲が思ったより小さくなってきたことで、
各国の市場が落ち着きを撮り戻してきたことを受け
続伸しましたが、独立記念日を挟んだ3連休の前に
利益確定が出ることで上値は重くなりました。
日本市場は先週の1週間で730円上昇、
6月24日起きたBREXITショックの暴落から
半値戻しを超える57%戻しを達成しました。
朝方はその反動で利益確定の売りが先行、下げ幅は100円を超える場面もありました。
売りが一服した後は、それ以上下値を売り込む動きにもなりづらく
再び押し目を拾う買い戻しが続きました。
市場全体としては依然、個人の資金が向かいやすいマザーズが強い動き、
本日も2.8%の上昇率を見せています。
本日の注目セクターでも幾つか取り上げているので、
パート2以降もしっかり読んでください。
BREXITショックから1週間、
世界市場を見渡すと、張本人である英国のFTSE100は
暴落前の水準をすでに回復して、むしろ超えている状態、
NYダウも先週末の続伸でほぼ取り戻しました。
回復が遅れているのは日経平均とドイツのDAX指数で、
日経平均がDAXよりは取り戻しているものの、
「あんたらのへちゃこちゃで、なんで日本が!」と突っ込みたくなるような状況です。
この動きの最も大きな原因はなんといっても為替でしょう。
円高懸念がずっと残っている日本市場は、
割安な状態で放置されてはいるものの、いつ急変するかわからないということから
上値を追いながら買っていくにはまだ恐れ多いというのが事実です。
為替(正確には円高基調の継続有無)に影響する最大の注目イベントは
今週末の米国雇用統計。
5月は雇用統計ショックで大きく円高が進行したことがまだ記憶に残っています。
雇用統計が好調な結果を示し、
BREXITが落ち着き、結果として
7月26・27日のFOMCで利上げの可能性が示唆されるなら 、
円安も有りえますが、いずれにしろ波乱要因が含んで続くのは間違いありません。
その次の注目イベントは7月28・29日の日銀金融政策決定会合です。
投資戦略は引き続き、資金の向かっているマザーズ市場への短期勝負、
中期的には為替の影響を交わしてくれる内需関連株に注目しています。
東証1部の売買代金は概算で1兆6021億円と今年最低、
売買高は15億7950万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1117、
値下がりは715、変わらずは135銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 15,775.80 +93.32 +0.60%
NYダウ(ドル):17,949.37 +19.38 +0.10%
ドル(円): 102.70-71 +0.16円安 +0.15%
ユーロ(円): 114.36-40 +0.48円安 +0.42%