2016年7月7日の東京株式市場は3日続落しました。
終値は102円75銭(0.67%)安の1万5276円24銭でした。
BREIXTの決定をきっかけに始まった円高基調が
一服する様子を見せず、本日も100円台で推移、市場の重荷になっています。
本日の雇用統計結果にもよりますが、このまま円高が円安に振れず、
高止まりしたままだと、この夏の相場は厳しいものになることが懸念点です。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比78ドル00セント(0.4%)高の1万7918ドル62セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比36.259ポイント(0.8%)高の4859.161で取引を終えました。
朝方はBrexitの影響が懸念され、売りが先行、
127ドルの下げ幅を見せる場面もありました。
しかし、ISM(米サプライマネジメント協会)が発表した
6月の非製造業景況感指数が前月から上昇、
経済指標の改善を受けて買いが広がりました。
日本市場は米国株高を受け、朝方は上値を切り上げる動きを試しました。
しかし、BREXITの影響が引き続き懸念される欧州市場の下落や、
円高基調が嫌気され、売りに転じました。
朝方は下げ幅を拡大して500円以上の下げ幅も見せましたが、
売り買い拮抗を経て、102円の下げ幅で引けました。
前日の安値を切り下げる動きにはならず、小幅な動きになったことで、
明日の雇用統計発表を控えての様子見ムードが強まっています。
テクニカル的には上下ヒゲ付きの陰線を形成、上ひげが長いことから
上値に圧力がかかっていることが伺えます。
ボリンジャーバンドは広がった帯域で下向き、下向きのトレンドはまだ継続中です。
引き続きポイントは日経チャート前回の安値
6/24の14,864円を切り下げるか、その値を割り込んでさらに下に行くかです。
外資系5社による売買動向は7月に入ってからすべて売り越し、
信用買い残の評価損益率は-15.6%で、指標だけをみると
短期的な底値圏に近づいてきていますが、
明日の雇用統計発表までは薄い商いを伴う様子見ムードが続くと考えられます。
雇用統計結果によっては利上げところか、利下げまでも進み、
円高の進行、日本株のさらなる下落というワーストシナリオも想定されるがゆえに
紫綬は動くに動けない状態でいます。
戦略は今週末までそのまま継続です。
神経質な動きは雇用統計の発表までは続きそうで、
どちらにしても急激な円安の動きは想定しづらいので、
新規に仕掛けるよりは
資金を温存しながら次の動きに備える方向に行くのが賢明でしょう。
東証1部の売買代金は概算で1兆8577億円、
売買高は18億3293万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1337、
値上がりは484、変わらずは146銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均: 15,276.24 -102.75 -0.67%
NYダウ(ドル):17,918.62 +78.00 +0.43%
ドル(円): 100.65-66 -0.32円高 -0.31%
ユーロ(円): 111.59-63 -0.12円高 -0.10%