2016年7月22日の東京株式市場は反落しました。
終値は128円33銭(0.77%)高の1万6810円22銭でした。
連日で史上最高値を更新する米国市場の雰囲気を受け継いだことや
為替市場では円安基調が続き、投資家心理が改善しました。
前日より174円高くはじまり、200円を超す上げ幅をみせましたが、
利益を確定する動きに上値を押されました。
本日も最後までしっかりお読みください。
米国市場は10日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比77ドル80セント(0.4%)安の1万8517ドル23セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業日比16.029ポイント(0.3%)安の5073.904で取引を終えました。
9日間にわたって700ドルをあげてきたことで、
利益確定のタイミングに来ていることに加えて、
原油安も進むことで投資家の間でひとまず利益を確保する動きが広がりました。
業績発表で下げたインテルや
「アップルウオッチ」の出荷台数が前年比55%減ったと伝わったアップルなどが
指数の押し下げを主導しました。
日本市場は米国市場の軟調な動きを引き継ぐ中、
夜の間に出た黒田総裁の発言でCMEの日経225 が
-250で終了、売りが先行して始まりました。
市場をリードする材料に欠ける中、
上げ幅を拡大して200円を超える場面もありましたが、
やや落ち着きながら引けました。
前日はボリンジャーバンドの+2σを飛び出してから、
本日は空を開けながら下落、終値としては始値から上昇して終わる陽線を形成しました。
前日は「上昇トレンドの継続を示していますが、過熱感が常に懸念され
材料によって上下動く変動生の高い相場に移行しやすい環境です。」と書きましたが、
早速そのような動きになっています。
しかし、急に悲観することはなく75日線は3日前から
上向き始め、四半期ベースでみて上昇相場になりつつあるのがわかります。
変動性が高まる時は「そんなものなんだ」と決めこんで
じっくり構えるのが賢明な対処法です。
今週のまとめと来週の展望です。
今週はご存知の通り6日渡る続伸の後、上下変動する
持ち合い相場になりました。
来週は主要イベントが控えていることから純粋な政策期待を背負っての相場になります。
黒田日銀総裁がヘリコプターマネー導入に否定的な見解を示したものの
追加金融緩和が期待されるに 日銀金融政策決定会合(28-29日)、
26-27の米連邦公開市場委員会でも利上げが関心のまとですが、
可能生は低いとみるのが大半の意見です。
それでも波乱要因は含まれているので、上値は様子見で限定的な動きになりますが、
下値を切り下げる展開も考え難いですね。
今週もお疲れ様でした。
日本に来ている間は幸いなことに涼しく、活動しやすくなっています。
たまには相場のことも忘れてゆったり過ごしてみてください。
私は週末両方、セミナー三昧です。
良い週末を!
■各市場の動き
日経平均: 16,810.22 +128.33 +0.77%
NYダウ(ドル):18,595.03 +36.02 +0.19%
ドル(円): 107.07-08 +0.74円安 +0.69%
ユーロ(円): 118.13-17 +1.23円安 +1.05%