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2016年7月29日日経概況

2016年7月29日の東京株式市場は反発しました。

終値は92円43銭(0.56%)高の1万6569円27銭でした。

日銀の金融政策決定会合の結果発表が市場の変動性を高めた日でした。

朝方は発表まで様子見で売りが優勢でしたが、

結果発表の後は300円以上を戻した後は、再び200円以上の下げなど、

非常に忙しい週末になりました。

今回の緩和策に対する見方も含めて説明していますので、

本日も最後までしっかりお読みください。

 

米国市場は本日も小さな動きに終始しました。

ダウ工業株30種平均は4日続落して、

前営業日比15ドル82セント(0.1%)安の1万8456ドル35セント、

ナスダック総合株価指数は3日続伸して、

前営業日比15.172ポイント(0.3%)高の5154.982で取引を終えました。

 

ナスダック総合株価指数は本日も

2015年12月以来7ヶ月の高値を更新しました 。

ダウ工業株30種平均は続落にもかかわらずまだ最高値圏にとどまっているので、

利益確定と買いが拮抗はしているものの

積極的に買い上がるのも難しい状況です。

 

日本市場は本日の金融政策決定会合の結果発表に控えて

朝方は売りが優勢、市場ではインパクトのある政策にならない場合は

緩和が発表されても下げるリスクを意識、売りが継続しました。

 

下げ幅が300円まで行くところ結果が発表

1. 日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れ枠を3.3兆円から6兆円に拡大

2. ドル資金調達コストが上昇していることで、

日銀が企業の海外展開支援でドル資金を供給する総枠を

120億ドルから240億ドルに拡大

2つが主な緩和策になりました。

主な緩和は1に止まる結果をみて”?”と思う政策になりました。

 

国債の買い入れ枠拡大、マイナス金利の深堀など

ヘリマネに近い政策まで期待していた市場一部の期待を裏切りました。

一旦ETFの拡大は株価の支え要因になりますが、

緩和策に期待していた外国勢による円買いが広がりました。

 

つまり、株価の支え要因になる買い入れ枠の拡大も

円高基調が修正されない限りは、積極的に買いを入れることが難しく

効果を半減されます。

 

発表直後に下げ幅300円を一気に打ち消したのは

緩和策を評価したものではないことは、その後の急落と

再びあげるなどの乱高下をみると分かります。

 

マイナス金利の深堀にならなかったことで収益改善が期待される

銀行株によるあげが大きかった面もあります。

 

来週の展望は業績発表による物色相場。

期待していたイベントはすべて終了したので、

業績やニュースによって、材料が出た銘柄への物色が強まることが予想されます。

 

乱高下はして、プラスに戻して引けたものの

まだ積極的な買いを入れるのは難しい相場ですね。

トレンド転換をしてくる銘柄も目に入ってくるので、

サインが出た銘柄を控えめの株数で買っていく打診買いをしてみましょう。

 

東証1部の売買代金は概算で3兆2967億円で、

ほぼ1カ月ぶりの水準。

売買高は31億8874万株、東証1部の値上がり銘柄は1241、

値下がりは604、変わらずは126でした。

 

乱高下に悩まされる一週間でしたが、

暑い天気の中あまり神経をとがらせることなく、

週末はゆったり過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。

 

元気な姿で再会することを楽しみにしております。

良い週末を!

 

■各市場の動き

 

日経平均(円):16,476.84    -187.98     -1.13%

NYダウ(ドル):18,472.17    -1.58      0.00%

ドル(円):   104.66-67   -0.73円高    -0.69%

ユーロ(円):  116.26-30   +0.33円安    +0.28%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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