2016年8月24日の東京株式市場は反発しました。
終値は99円94銭(0.61%)高の1万6597円30銭でした。
前日の引け後に99円まで進んだ円高が
取引開始前までは100円台に戻り、円高の流れが一服したことが好感されました。
また、好調な経済指標の発表を受けて上昇した
欧米市場の流れも投資家心理を改善させ、前日の下落分を打ち消しました。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅の上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比17ドル88セント(0.1%)高の1万8547ドル30セント、
ナスダック総合株価指数も小幅上昇して
前営業日比15.475ポイント(0.3%)高い5260.078で取引を終えました。
S&P500種株価指数も+0.2%と、
主要3指標のすべてが0.5%以内の小さい動きです。
7月の新築住宅販売件数が市場予想に反し
前月比12.4%増と急増したことなど、
好調な経済指標を背景に買いが入りました。
直近の動きは範囲を狭めながらも大きく値崩れしないことから、
市場を後押しする材料だけを待っている様子が伺えます。
日本市場は前日の引け後、一時99円をつけた為替相場が
少し落ち着いたことや前日の欧米市場が上昇したことを受け、
買いが先行、前日の終値より53円高く始まりました。
じわじわと上げ幅を拡大した市場は
午前の終値で前日比83円02銭(0.50%)高の1万6580円38銭を記録、
大きく上値を切り上げる動きにはなりませんでした。
午後に入っても100円台を挟んで維持する為替相場で
大きく値崩れることなく99円高で本日の取引を終えました。
上昇はしたもののテクニカル的には前日の長い上ひげ付き陰線に包まれる
陽線を形成、終値で25日線をぬけようと頑張っていますが、
中々叶わない状況です。
ボリンジャーバンド(25日移動平均線)は本日からさら狭まり、
4/25と8/15を上辺とする三角持ち合いがますます煮詰まってきました。
このような煮詰まり局面では、もどかしさと退屈さを覚える投資家が多いですが、
この後は大きく上か下に触れることになるので、
上手な投資家は逆にこの局面を楽しんでいることを覚えてください。
高値は切り下げては来ていますが、
安値の切り上げ幅が大きくなっているので、先高感に重みを持たせ、
上に抜けてくることを期待しています。
前日に引き続きイエレン議長の講演を前に、様子見を決め込んでいる
米国市場の雰囲気をにらみ、
東証1部の売買代金は1兆6077億円と2兆円を割り込み 、さらに減って、
15日以来の少なさになりました。
東証1部の売買高も13億2287万株と15日以来の低水準、
値上がり銘柄は1237、値下がりは587、変わらずは149でした。
ここまで商いが薄くなると動き出す動意を探すのが非常に難しいので、
「その流れが雇用統計までは続くだろう」と心の中で決め込んでおくのが
楽に感じるでしょう。
■各市場の動き
日経平均(円):16,597.30 +99.94 +0.61%
NYダウ(ドル):18,547.30 +17.88 +0.09%
ドル(円): 100.21-22 +0.12円安 +0.11%
ユーロ(円): 113.03-07 -0.51円高 -0.44%