2016年9月8日の東京株式市場は続落しました。
終値は53円67銭(0.32%)安の1万6958円77銭でした。
月末の日銀会合まで大きな材料になるものはない中、
米国市場や為替市場も小動きになったことで、
方向感に欠ける展開になりました。
1万7,000円台を4日ぶりに明渡しまたが、
確認ポイントとしている価格帯に近づいていることが
明日の注目ポイントになります。
そのポイントは?本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は小幅反落と続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落して、
前営業日比11ドル98セント(0.1%)安の1万8526ドル14セント、
一方、ナスダック総合株価指数は続伸して
前営業日比8.018ポイント(0.2%)高の5283.926ポイントで取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は連日で過去最高値を更新しました。
世界の注目(というのも少し薄れてきましたが)を集める
アップルの発表会で新型iPhoneが発表され、
一旦市場は歓迎する雰囲気で上昇しました。
米国市場も材料にかけているのが現状で、
このように個別株の材料を物色する動きが中心でした。
米国市場も月末のFRBまでは材料不足で小動きが続く可能性が高いです。
日本市場は材料が少ない中、為替レートは101円台に落ち着いた小動き、
米国市場でもこれという材料がないことで、
小さい動きに終始しました。
為替が高止まりしていることから、前日の終値より下落してスタートした日経は
「マイナス金利の深掘りはできないという考えはない(YesかNoかどっちやねん!)」と
述べた日銀の中曽宏副総裁の講演内容で銀行株が下落するなど
175円まで下げる場面もありました。
その中、売買代金の17%を占めるほど大きな商いを伴いながら、
指数を支えたのは任天堂。
アップルの「iPhone」向けに、(アンドロイドは未定)
「スーパーマリオ」の新作「スーパーマリオラン」を12月に配信すると
発表したことが好感されました。
トヨタなど輸出株に買いが戻ることも加わり、
マイナス分を引けにかけて取り戻し、53円安で引けました。
テクニカル的に日足は下ヒゲの長い陰線を形成、
安値で三角持ち合いの上辺に近づいてきました。
安値ではボリンジャーバンドの+1σを割り込みましたが、
終値で+1σに戻って終了、支えになっているポイントは崩したくない
気持ちが読み取れます。
確認ポイントは前日に引き続き
三角持ち合いの上辺に当たる1万6,730-6,750円付近を
下に抜けるか、その後は75日線までの調整です。
その前に1万6,680-6,630円付近には、8月29日からの上昇で買っていた
取引がたまっているので、支えになる可能性がある形です。
投資戦略としては動きのある業種に注目です。
韓国の開運大手が破綻寸前という材料で月曜日から大きく動いた
海運3社は前日まで調整を経て、本日で大きく上昇しながら
トレンド転換をしました。この上昇が続くなら短期的には注目に値します。
東証1部の売買代金は概算で2兆1925億円で、
連日で2兆円超え、売買高は16億7242万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は923、 値上がりは860、
変わらずは190銘柄でした。
■各市場の動き
主な市場指標
日経平均(円):16,958.77 -53.67 -0.32%
NYダウ(ドル):18,526.14 -11.98 -0.06%
ドル(円): 101.71-72 +0.17円安 +0.16%
ユーロ(円): 114.40-44 +0.26円安 +0.22%