2016年9月9日の東京株式市場は小幅反発しました。
終値は6円99銭(0.04%)高の1万6965円76銭でした。
上昇はしたものの、前日の終値を挟んで拮抗する
持ち合いの流れから出ることができず、
底値が固いという確認だけを残して今週の取引を終えました。
為替市場では円安が進み、市場を後押ししましたが、
強い上昇まで牽引するには至りませんでした。
今週の振り返りと、来週の展望を含め
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は続落と反落になりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比46ドル23セント(0.2%)安の1万8479ドル91セント、
ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落して
前営業日比24.443ポイント(0.5%)安の5259.483で取引を終えました。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が記者会見で
現行の金融政策を維持すると発表したことで、
欧州株が下落、米国市場にも投資家心理の悪化が波及しました。
また、パッとしないiPhone7を発表したアップルに対して
証券会社が投資判断を引き下げた事で大きく下落、
相場全体を圧迫しました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は様子見ムードが強まる中、
為替市場で円安が進むことを材料に
前日終値16,958円から36円高くスタートしました。
一進一退を続ける中,円安の動きが一服や
午前中報じられた北朝鮮による核実験のニュースで
下げる場面もありましたが、基本的な動きは積極的な買いが入らない
方向感なしの流れでした。
相場全体には積極的に上値を追う動きが見られない
様子見ムードが漂っています。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は下ヒゲを持つ小陰線を形成、
節目、または支持されてほしいと認識されている1万7,000円を
終値で割っている他、短期動向のサインとなる5日移動平均線をも下回りました。
しかし形は高値と安値を切り上げる上昇の形となりました。
前日に引き続き、ボリンジャーバンドの+1σが支えになり、
週明けは本日の高値を抜けてくれるかが確認ポイントになります。
【日本市場の総合分析:今週の振り返り】
来週は良い動きになることを期待するのが当然ですが、
今週よりも持ち合いの色を強めると分析しています。
先週はFRB要人の発言で円安が進行、564円上昇でした。
反面、今週は8月ISM非製造業景況指数が市場予想を大幅に下回るなど、
米國の経済指標が弱い内容となったことで円高が進行、
日本株の上値を抑える要因となりました。
【日本市場の総合分析:来週の展望】
その中でも週間ベースでは40円の上昇で今週の取引を終え、
週足は陰線になる曖昧な後味を残しています。
来週の主要なイベントはありませんが、
再来週9月20~21日に予定されている
FOMC、日銀会合を前にして、ポジションを一方的に
傾けるのは難しく、方向性のはっきりしない動きが予想されます。
分析の材料になるのは、再来週の発表内容を裏付ける指標で
15日に米国の8月小売売上高、9月フィラデルフィア連銀業況指数が
注目に値するものです。
この内容が堅調な動きになる場合は、追加利上げが意識され
為替がドル高に触れることで、日本株を後押ししてくれる可能性は残されています。
【週末の挨拶】
今週もお疲れ様でした。
今週は平日中に短い海外出張に行ったこと以外は
東京を中心に過ごしましたが、朝と夜が涼しくなり快適さが増していますね。
しかし気温差がある季節、体調管理には万全を期することを大事です。
夏のほんの僅かだけ残っています。
今週末は思いっきり出かけて、最後の思い出作りをしてみるのはいかがでしょうか。
私は、、、仕事です。
よい週末を!
■各市場の動き
日経平均(円):16,965.76 +6.99 +0.04%
NYダウ(ドル):18,479.91 -46.23 -0.24%
ドル(円): 102.15-16 +0.56円安 +0.55%
ユーロ(円): 115.15-19 +0.68円安 +0.59%