2016年9月13日の東京株式市場は小幅反発になりました。
終値は56円12銭(0.34%)高の1万6729円04銭でした。
前日大きく下落した米国市場が半分以上を取り戻す反発、
日本市場も買いが先行しましたが、上値を切り上げる展開にはならず、
材料難で上値は限定的でした。
テクニカル分析上は気になるポイントが出ています。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は大きく反発しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反発して、
前営業日比239ドル62セント(1.3%)高の1万8325ドル07セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比85.980ポイント(1.7%)高の5211.888で取引を終えました。
前日は金利の急激な上昇を受け、リスクオフの姿勢が広がりましたが、
米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が
「予防的な利上げを迫られる状況ではない」と発言したことを受け、
9月中の利上げ観測が後退しました。
これを受け、下落分の半分以上を取り戻す上昇につながりました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は前日の米国市場が大幅反発したことを受け、
投資家心理が改善、買いが先行、前日の終値より92円高くスタートしました。
しかし、市場を盛り上げるには材料が足りない中、
支援材料となるETF買いへの期待も薄れることから、
上値は抑えされました。
じわじわと値を下げてきた日経は陰線を形成しながら
56円高で本日の取引を終えました。
上昇はしたものの、商いはさらに薄くなり、
材料難の現状を抜け出すには力が足りない状況です。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
米国市場、日本市場も気になるのはテクニカル分析のサインです。
ダウ工業株30種平均は大幅に取り戻したものの
高値と安値を切り下げる下落の形、
2日連続で75日線にまたがって拮抗していることから、
もう一度下落を準備するような形になっています。
日本市場は上下ヒゲをもつ小陰線を形成。
9/9に形上の上昇はしたものの、4日に渡りギャップのある
陰線を形成、明日も陰線を形成する場合は、
一段と下がって、75日線までの調整をこなす動きになります。
また25日移動平均線も上値を抑える抵抗線となっているのが気になるところです。
確認ポイントは前日に続き、75日線で止まってくれるかです。
【日本市場の総合分析:今後の展望】
明日はどうかに上がりますと言えるならよいところですが、
材料に困る相場の流れはなおさら強くなります。
材料難を反映して、資金の流れにも変化があわれています。
東京一部の中では大型が下落して、中型の上昇率が高く
JASDAQTop20とREITの方に資金の流れができていることがわかります。
この流れを続ける二はやはり
マザーズ指数が頑張ってくれる必要がありますね。
明日は3銘柄が同時にマザーズに上場することで、
資金の流れが加速するかを見ながら、
銘柄選定に生かせるのがよいでしょう。
東証1部の売買代金は概算で1兆6666億円、
6日以来1週間ぶりの低水準でした。
売買高は14億2370万株、東証1部の値上がり銘柄数は940、
値下がりは862、変わらずは173銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,729.04 +56.12 +0.34%
NYダウ(ドル):18,325.07 +239.62 +1.32%
ドル(円): 101.80-81 -0.51円高 -0.49%
ユーロ(円): 114.33-37 -0.75円高 -0.65%