2016年10月17日の東京株式市場は続伸しました。
終値は43円75銭(0.26%)高の1万6900円12銭でした。
朝方は週末に上昇した米国株式市場の流れを引き継ぎ、
上昇して始まりましたが、
円高方向に振れることでマイナスに転じる場面もありました。
その後は持ち直してプラスに浮上しましたが、上値は重い展開でした。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は反発になりました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比39ドル44セント(0.2%)高の1万8138ドル38セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比0.828ポイント(0.0%)高の5214.161で取引を終えました。
本格化する7~9月期決算でシティグループなど米銀大手が
市場予想を上回る結果を発表、企業業績の回復に期待がかかりました。
今週は決算結果にもよりますが、堅調な結果が続くと、
上値を試す動きも想定できます。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は週末に上昇した米国株式市場の反発を引き継ぎ
買いが先行して15円安くスタートしました。
上げ幅を拡大して100円台の上昇幅を見せる場面もありましたが、
為替市場が円高方向に振れると、次第に上げ幅を縮めました。
米国企業の業績両方ぶりを受けて、追加利上げが視野に入るとの心理が働くと、
円安が期待され、再びプラス圏に浮上しました。
一回達成した17,000円台は上限として意識され、
上値が近くと押さえられることで、上げ幅は限定的でした。
下値では16,900円台を保ちながら崩れないことから、
地合いは悪くないことを印象付けています。
東証1部の売買代金は概算で1兆6333億円、
2兆円を下回るのが10営業日連続、
ボリュームとしては3日以来2週間ぶりの少なさでした。
売買高は15億2703万株、東証1部の値上がり銘柄数は1204、
値下がりは624、変わらずは157でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は上下ヒゲを持つ小陽線を形成しました。
形でも高値と安値を切り上げる上昇、
終値ベースで5日移動平均線を突破してきました。
本日の高値を抜けてくると新たな展開も期待できる形ですが、
ファンダメンタル的に様子見になりやすい状況なので、
「底堅さ」の確認で満足する相場になりそうです。
【日本市場の総合分析:今後の投資戦略】
先週末に伝えた通り、今週はボックス圏を上下に動く
様子見相場が想定されます。
10日連続2兆円を下回る薄商いは、買い手不足というよりは
決算結果を見極めながら動きたいとの心理の反映でしょう。
相場を動かす材料になるのは、企業の決算結果と
為替市場の動きですが、本日は設備稼働率や9月鉱工業生産、
米国では10月NY連銀製造業景気指数の発表が予定されており、
為替の方向性に影響する材料として考えられます。
ボックス圏の動きが続いていることなので、明確な動きにならず
もやっとしている投資家も多いと思いますが、
このような場面では材料に出た銘柄に資金が集まりやすいです。
為替市場の動きが読めない時に注目されるのは、
小売りや不動産などの内需型、
特に業種別指数で上昇率トップ5に入っている不動産株には
注目してみる価値があるのではないでしょうか。
不動産の中でテクニカル的にも面白い動きになり、注目している銘柄は、
3289東急不動産
8801 三井不動産です。
注目する理由と投資戦略上の注意点、および損切りポイントは・・・・・
続きは会員限定のメルマガでわかりやすく説明しています。
http://www.tbladvisory.com/academy/mailappli/
*こちらに掲載してある情報は情報提供を目的としており、
相場の方向性、個々の商品、個別銘柄等の見通し、売買の方向性など
有価証券の売買等に関する助言や勧誘などを行うものではありません。
投資に関する最終判断はユーザーご自身の判断で、
最終損益もご自信の判断の結果として返ってくることをご認識ください。
■各市場の動き
日経平均(円):16,900.12 +43.75 +0.26%
NYダウ(ドル):18,138.38 +39.44 +0.21%
ドル(円): 104.11-12 -0.08円高 -0.07%
ユーロ(円): 114.39-43 -0.35円高 -0.30%