2016年10月20日の東京株式市場は大幅に5日続伸しました。
終値は236円59銭(1.39%)高の1万7235円50銭でした。
モヤっとするような上昇幅で17,000円台突破を狙っていた市場が
円安と内需系企業の好調な動きを背景に一気に動き出しました。
商いを伴いながら、終値ベースでは半年ぶりの高値で引けたことで、
投資家心理がリスクオンになれるか、これから期待してみる場面です。
チャンスが到来した銘柄に関しては積極性を発揮して
取り組んでいきましょう。本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比40ドル68セント(0.2%)高の1万8202ドル62セント、
ナスダック総合株価指数も小幅ではありますが続伸して
前営業日比2.576ポイント(0.0%)高の5246.412で取引を終えました。
7~9月期決算が大幅な増益の結果になったモルガン・スタンレーなど
市場予想を上回る企業が相次ぎ、
景気の先行きに対する見通しが改善、買いが続きました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は大きな材料のない中、前日の終値を挟んでの
スタートとなりました。+1円でスタート、しばらく持ちあった後、
好調な発表が続く米国企業の業績を背景に続伸する米国市場、
原油先物も上昇したことに加えて、
米大統領選候補者による第3次テレビ討論会が
異変なく終わったことが伝わると、投資家心理はリスクオンに傾きました。
一部機関による積極的な買いではなく、
10月に入って初めて売買代金が2兆円を突破する商いを伴いながら、
銘柄の73%が上昇する、幅広い買いが続きました。
日経は終わる瞬間まで買いが続き、本日の高値で引けました。
長らく続いた持ち合い相場を抜け出して、
大きく動き出す準備が整ってきました。
この部分はテクニカル分析で詳しく説明します。
内部要因として、企業業績の好調ぶりが続くと
年末に向けての上昇モードは継続する可能性が高くなります。
東証1部の売買代金は概算で2兆825億円、
10月に入ってから初めての2兆円のせです。
売買高は18億5108万株、東証1部の値上がり銘柄数は1446、
値下がりは414、変わらずは125銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は短い下ヒゲをもつ、大引け丸坊主を形成、
非常に強い上昇のエネルギーを示しています。
2月1日、4月25日、9月5日を結んでできる
上値抵抗線を一気に抜けてきて、17,000円台をいう節目も
突破してきました。
これで7月以降のボックス相場を上抜いた形になり、
投資家心理もリスクオンに変わりつつあります。
重なっている25日移動平均線と200日移動平均線に
75日移動平均線が接近で、大きな意味のある
ゴールデンクロスが迫ってきています。
このゴールデンクロスが実現して、一回調整に入っても
17,000円が抵抗から支持に変わることが確認できれば、
強い上昇トレンドへの転換を示してくれることになります。
昨日に引き続き、上下に短いヒゲを持つ陽線を形成しました。
日中は17,000円台突破することで、心理的な節目を一回抜けたという
ポジティブ材料をなげてくれました。
【日本市場の総合分析:今後の投資戦略】
半年ぶりの高値、特に本日は不動産関連銘柄に買いが集まりました。
週初から不動産銘柄に注目するように解説、
そのまま買いに入った方からは大きな利益につながっているとの
喜びの声も頂いています。
持ち合いのボックス相場はどちらかに離れた時に大きく動くので
ワクワクしましょうと伝えましたが、
今日でその動きになり始めています。
内需株が先導してあげましたが、
相場が動き出すと、大型・輸出関連にも万遍なく買いが進むので、
ポートフォリオの分散という意味でも
視線を変えて物色を始めるのもよいでしょう。
市場の活性化とともに活発になる証券銘柄、
デンソーを始めとする輸出関連は注目してみるのがいいでしょう。
■各市場の動き
日経平均(円):17,235.50 +236.59 +1.39%
NYダウ(ドル):18,202.62 +40.68 +0.22%
ドル(円): 103.68-69 +0.16円安 +0.15%
ユーロ(円): 113.67-71 -0.11円高 -0.09%