2016年10月24日の東京株式市場は 反発しました。
終値は49円83銭(0.29%)高い1万7234円42銭でした。
大きな材料になるものは見当たらず、
決算発表が本格化する前に様子見を決め込んでいる投資家が多い中、
方向感なしに推移しました。
市場は内部要因としての業績を見極めることと、
外部要因として米国の動向を睨む展開です。
17,000円台の固めにかかる今週、
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は方向感に乏しく、小幅に続落と反発になりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比16ドル64セント(0.1%)安の1万8145ドル71セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反発して
前営業日比15.569ポイント(0.3%)高の5257.402で取引を終えました。
直近の決算発表で振るわないパフォーマンスを見せた
主要銘柄が大きく続落することで指数が押し下げられましたが、
下値は限定的でした。
決算が続くことで、個別銘柄の物色を続ける動きが続く様子で、
28日に発表されるGDPの結果に注目が集まります。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は大きな材料になるようなニュースが見当たらない中、
夜間取引における日経先物の小幅上昇、
SGX(シンガポール)日経先物の上昇スタートを引き継ぎ、
小幅に買いが先行して31円高の1万7216円で始まりました。
高く始まりましたが、決算結果による物色は相場が続く、
上昇と下落の一進一退を続けました。
午後に入ると下げに転じるなど方向感のない展開が続きましたが、
引けにかけては底固さを確認した投資家の心理が改善して
上昇に転じて、49円高で今週のスタートを切りました。
東証1部の売買代金は概算で1兆5658億円、
商いは今年2番目の低水準で、様子見を決め込んでいる投資家心理が見えます。
売買高は14億713万株、東証1部の値上がり銘柄数は1231、
値下がりは619、変わらずは135銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は迷いのサインである十字架に近い形を形成、
前日からは持ち合いになりました。
前日まではテクニカル分析上、上昇継続のサインを出していましたが、
一旦休憩に入り、今週は17,000円台を固める動きになることが予想されます。
先週末の解説通り、
“2月1日、4月25日、9月5日を結んだ上値抵抗線を昨日突破、
過熱感の解消後は再び上を目指すという目線をたてています。”
下値を固めた後は、上昇目線を維持しながらついていきます。
【日本市場の総合分析:今後の投資戦略】
5月30日に次ぐ今年2番目の低商いでした。
相場全体が一定の方向性をみるというよりは、
個別銘柄の物色に終始している展開です。
このような状況では仕方がなく、
業績発表結果が揃うことを見極める必要があります。
今週は17,000円台を下に割り込まず、下値で固めていくことを
確認することに意味があるでしょう。
業種としては先週に引き続き、水産・農林、倉庫・運輸などの
内需株がしっかりした動きになっているので、
保持している場合は、まだ保持して、利益を伸ばしてください。
■各市場の動き
日経平均(円):17,234.42 +49.83 +0.29%
NYダウ(ドル):18,145.71 -16.64 -0.09%
ドル(円): 103.87-88 +0.04円安 +0.03%
ユーロ(円): 112.94-98 -0.04円高 -0.03%