2016年10月27日の東京株式市場は反落しました。
終値は55円42銭(0.32%)安の1万7336円42銭でした。
米国市場は反発しましたが、小幅の動きで材料にならず、
企業業績発表が本格化する中、キャノンなどの業績が下方修正をすることで、
大型株が指数を押し下げました。
引けにかけて下げ渋る場面になりましたが、業績への懸念は
影を落としています。本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は反発しました。
ダウ工業株30種平均は反発して、
前営業日比30ドル06セント(0.2%)高の1万8199ドル33セント、
ナスダック総合株価指数も反発して
前営業日比33.131ポイント(0.6%)安の5250.268で取引を終えました。
減収減益の結果を発表したアップル株が大きく売られたことで、
指数を押し下げましたが、引けにかけては下げ渋り、
ボーイングが大幅に上昇しながら、指数を救いました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は売りが先行して45円安くスタートしましたが、
米国市場の反発、為替市場が104円台と
円高基調が一服したことを好感して下げは限定的な範囲に収まりました。
しかし、個別銘柄の物色が先行する動きで、
プラス圏に浮上させるのも難しい様子です。
また、米国のGDP発表を控えていることから、
積極的な買いを入れるのも難しい状況でした。
迷いの生じる動きを続けたと言えます。
東証1部の売買代金は概算で1兆9449億円、
売買高は17億120万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は927、
値上がりは909、変わらずは146銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は上下にヒゲを持つ短陰線を形成しました。
ローソクの幅が広く実体が小さい迷いのサインで、
一回調整に入る動きになりそうな動きです。
しかし、下げに転じても下値は限定的で、
上昇トレンドが継続する可能性が高いトレンドを形成しています。
調整に入った場合は意識される支えは5日移動平均線、
及び17,000円の節目です。
上は4/25日の高値を半年ぶりに抜けに行くかが
引き続き意識され、ここを抜けると上値は軽くなるでしょう。
【日本市場の総合分析:今後の投資戦略】
日本市場は過熱感が広がり、少しでも変調が出ると
一回大きな利益確定・損失限定の売りが出やすい状況です。
市場の材料として注目されるのは
明日の米国GDP発表、 来週の日銀会合やFOMC、
来週金曜日の10月米国雇用統計の流れで、
円安を刺激するような結果が揃えれば、ここから上値を試す動きは
軽くなると分析しています。
取り組むセクターは相変わらず内需関連で、
上昇を続けている不動産株、金融圏は
過熱感が出ている銘柄もすぐ切り返してくるので、
引き続き注目です。
■各市場の動き
日経平均(円):17,336.42 -55.42 -0.32%
NYダウ(ドル):18,199.33 +30.06 +0.16%
ドル(円): 104.68-69 +0.51円安 +0.48%
ユーロ(円): 114.38-42 +0.66円安 +0.58%