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2016年11月11日の日経概況

2016年11月11日の東京株式市場は続伸しました。

終値は30円37銭(0.18%)高の1万7374円79銭でした。

現在はトランプ相場と言っても過言ではありません。

トラップショックと言われて2日しか経っていませんが、

何事?かのように傷を消して、円安・米国金利上昇を背景に買いが進みました。

波乱の今週を振り返り、来週の展望も含めて

本日も最後までしっかりお読みください。

 

【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は史上最高値を更新するところまで上昇しましたが、

ナスダックは反落するなど、まちまちな動きでした。

ダウ工業株30種平均は4日続伸して、

前営業日比218ドル19セント(1.2%)高の1万8807ドル88セント、

ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落して

前営業日比42.276ポイント(0.8%)低い5208.796で取引を終えました。

 

米国もやはりトランプ相場の様子を披露しています。

トランプの政策に関連して、

1.インフラ投資が増えるとの思惑から

建機(キャタピラー)などが連日値を上げる。

2.金融業界の規制が緩和されるとの思惑から

ゴールドマン・サックスなどの金融銘柄にも連日買いが集まる

 

一方、成長期待から買いを集めてきたIT/SNS関連株には

直近の上昇で割高感が認識されることでナスダックは反落しました。

 

【日本市場の動向:ファンダメンタル】

日本市場は、前日の大暴落から、自律反発の買いに加えて、

米国市場が大きく続伸したことへの安心感から、買いが先行しました。

前日の終値より312円高く始まり、始値を下回ることなく、

一方的に上げていきました。

 

前日の米国市場で金融関連銘柄に買いが進んだことを受け、

日本市場にも保険、証券、銀行など金融関連銘柄が

上昇率トップを飾りました。

 

急激な買い戻しで、午後になると早くも利益確定を急ぐ場面も見られましたが、

その後はまたすぐ買いが入ることで、

前日の暴落分を打ち消す水準まで上げて終わりました。

 

6/24のBREXIT時には暴落幅を回復するのに2週間を要しましたが、

今回は1日で回復してきました。

これが本物の回復で、上昇基調への戻りなのかは

明日以降の動きを見ながら確かめることになります。

 

東証1部の売買代金は概算で3兆6150億円、

売買高は33億9544万株で、連日の大商いになっています。

本日の3兆円超えが前日までの動きと違うのは、

売りと買いが拮抗してきたことなので、短期の過熱感は警戒する必要があります。

東証1部の値上がり銘柄数は784、値下がり数が1115で、

指数は上昇、値下がり数の方が多くなり、こちらからも市場の迷いが

読み取れます。変わらずは87でした。

 

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は前日の終値から182円離れてギャップを作りながら

スタートしましたが、最終的には長い上ひげを持つ陰線を形成して、

前日の終値付近で引けました。

 

横ばいのボリンジャーバンドの+2σが意識されたのは明確で、

節目の17,500円にも当たります。

 

週足では、トランプショックで52,26週移動平均線を割り込んでから

再び上昇した陽線を形成、52週線が支えになっているのがわかります。

特異値の長いひげを除くと、上昇継続となりました。

 

【日本市場の総合分析: 今週の振り返り】

まず、今週の振り返りから。

なんという週間だったでしょう。

919円の暴落から、再び上昇するまで、激しい動きの一週間でした。

 

クリントン優勢からトランプ当選のサプライズになったことで

大きく下げましたが、翌日は一転、前日の下げ分以上、上昇しました。

そして、本日は利益確定の売りで最後は押されたものの、

無事に上昇の形を作って引けました。

 

【日本市場の総合分析:来週の展望と今後の投資戦略】

基本的には上昇継続の雰囲気です。

ただ、懸念材料はなんと言っても、波乱要素を含む政策の一貫性です。

リスクの高まりより円高が懸念されましたが、

米国金利上昇を背景にむしろ円安に振れています。

 

来週の観戦ポイントは2つ。

1. 金融関連銘柄の強気が継続するか否か

金融期間に対する規制緩和期待から

日本の金融株にも買いが集まりましたが、終盤を迎える中間期決算発表、

来週は特に金融関連銘柄の発表が多くなっています。

業績が市場の期待を裏切らないほどのレベルを保つなら、

金融関連に買いが続くだけでなく、相場全体の地合いをよくすることが期待されます。

もちろん、反対の結果で売りのリスクも混在していることは

忘れてはなりません。

 

2. バランスのとれた上昇が継続するか

トランプ相場の様子になってきた日米市場ですが、

一方、トランプのパッシクング対象になっている

フィリピン市場(-2.9%)、インドネシア(-4.01%)など、

アジア市場は大きく下げているところがあります。

ここから考えると、新興国から資金が先進国市場に流れていることが想定されます。

 

このまま新興国から資金が流出していくと、

アジア金融危機のような動きになる懸念から、

プラスの影響にはつながりませんので、

日米市場にも巻き戻しが始まる可能性があります。

 

資金の一方的なシフトではなく、バランスのとれたリスクオンの広がりが

みられるかがチェックポイントです。

 

シナリオ通りにいけば、金融株には追い風が続き、

その動きが一服すると、循環物色として

最近動きの鈍かったディフェンシブ銘柄に資金が向かうでしょう。

来週後半から始まる想定のその循環物色では、

積極的になる必要がありますね。

 

【週末の挨拶】

今週は歴史のど真ん中にいたという感じですね。

年に2度、このようなことを経験するのはめったにないことですので、

ここで破滅せずに生き残ったということが大事です。

 

いい思い出として残るであろう、今週の動き、

ゆっくり休んで、また来週から頑張りましょう。

週末から来週前半にかけて常夏の国2つほどを経由して

冬の香りが広がり始まる日本入りします。

また日本でお会いしましょう。

よい週末を!

 

■各市場の動き

 

日経平均(円):17,374.79     +30.37     +0.18%

NYダウ(ドル):18,807.88    +218.19     +1.17%

ドル(円):   106.54-59    +0.91円安   +0.86%

ユーロ(円):  116.30-34    +0.86円安    +0.74%

 

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