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2016年11月29日の日経概況

2016年11月29日の東京株式市場は2日続落しました。

終値は49円85銭(0.27%)安の1万8307円04銭でした。

OPEC総会を前にして様子見ムードが広がることで、

目先の利益を確定しておく動きになりました。

前日のように朝低く始まり、午後から値を戻す動きが続き、

力強さという側面ではまだ劣ろいていません。

悩みの深くなる冬、本日も最後までしっかりお読みください。

 

【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は5営業日ぶりに反落しました。

ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落して、

前営業日比54ドル24セント(0.3%)安の1万9097ドル90セント、

ナスダック総合株価指数も反落して

前営業日比30.108ポイント(0.6%)安の5368.812で取引を終えました。

 

日本市場同様、4営業日にわたって最高値を更新するほどの

急激な上昇で、目先の利益を確定する動きが先行しましたが、

下値を売り込む動きには繋がらず、安値ではしっかり支えられながら

上昇トレンドは継続しました。

 

【日本市場の動向:ファンダメンタル】

日本市場は111円台まで進んでいた円高基調が一服、

112円台で推移したことで投資家心理が改善しましたが、

直近の急ピッチな上昇で利益確定を急ぐ動きに加えて、

30日のOPEC総会結果を見極めたいとの様子見ムードで

買いにはつながりませんでした。

 

午後に入ると前日と同様の動きで押し目買いが支えて、

終値では大きな下落には繋がらない49円安で引けました。

 

ただ、TOPIXの連勝も12で終わり、反落しました。

ここから資金の流れを追って、投資戦略につなげましょう。

詳しくは今後との投資戦略で考えてみることにします。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆3080億円、

売買高は19億5601万株で、様子見ムードが広がることで

商いは限定的でした。

値上げ銘柄が多かった前日から一転、東証1部の値下がり銘柄数は1020、

値上がりは824、変わらずは145銘柄でした。

 

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経平均の日足は、短い上下ヒゲを持つ陽線を形成、

形としては前日の高値と安値に包まれる持ち合いを形成しました。

 

テクニカルの支えになっていた5日移動平均線を終値で下回り、

上昇の一服感は強くなりました。

永遠に上がり続ける株はないので、あるべき動きが現れたことなので、

慌てるようなことではないでしょう。

 

ここでさらに下げると、前回のギャップを埋める18,150円付近まで

一気に下げるかが確認ポイントです。

ただし、ここまで下げてからすかさず切り返す場合は、

乱高下の動きを含めながら上昇トレンドに戻る可能性が高くなります。

 

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

本日から明日にかけて、市場に影響を与える指標とイベントが並んでいます。

本日の夜(日本時間)は米国7-9月期のGDP改定値、

11月消費者信頼感指数など、円相場に影響を与える指標、

明日は本文でも触れたOPEC総会で、こちらは原油市場に影響を及ぼします。

 

週末の雇用統計という一大イベントまで視野に入れると

ますます動きにくくなるという心理は否めませんが、

本日の指標結果によって円安か円高かが決まると、

一旦明日は素直に反応することが考えられます。

 

日経225、TOPIXが反落した反面、

マザーズやジャスダックは上昇、

資金が為替や原油など外部環境の影響を受けにくい銘柄に

シフトしたことがわかります。

業種別では水産、鉱業が上昇率1,2位を飾っているのも

その証拠と考えられます。

 

動きが明確になったら資金が一気に動く可能性もありますので、

主力銘柄でまだ保有中の銘柄に関しては、

ロスカットを深めに入れて、じっくり待っているのが賢明な戦略といえるでしょう。

 

【各市場の動き】

日経平均(円):18,307.04    -49.85     -0.27%

NYダウ(ドル):19,097.90   -54.24     -0.28%

ドル(円):  112.35-36    +0.42円安   +0.37%

ユーロ(円):  118.98-02   -0.28円高    -0.23%

 

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