2016年12月12日の東京株式市場は5日続伸しました。
終値は158円66銭(0.84%)高の1万9155円03銭でした。
連日で年初来高値を更新したあと、19,000円台に
ついにのせて来ました。
米国市場が連日で最高値を更新する動きを受けて、
投資家心理が強気に傾いた動きが続き、
為替市場では円安に触れたことも市場を後押ししました。
今後の投資戦略を含めて、
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は5日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して、
前営業日比142ドル04セント(0.7%)高の1万9756ドル85セント、
ナスダック総合株価指数は6日続伸して
前営業日比27.142ポイント(0.5%)高の5444.498で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は5日連続の最高値更新、
ナスダック総合株価指数も連日の最高値更新です。
トランプ相場の始まりは金融関連、インフラ関連でしたが、
もたざるを意識した資金が出遅れ感の強かった
内需(生活関連)銘柄に向かいました。
13-14のFOMCと週末を控えて、
高値圏では利益確定がでると予想しましたが、
当日の高値圏で取引を終え、強気相場は続きました。
今週もこの動きを逆転させるような材料は見当たらないことで
高値圏で推移する動きが予想されます。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は最高値を連日更新する米国市場の動きを背景に、
買いが先行してスタートしました。
SGX(シンガポール)の日経平均先物が190円高の1万9180円で寄り付き、
さや寄せする値で始値は前週末比187円45銭高の1万9183円82銭、
1万9,000円台に安着する印象を与えながらスタートしました。
115円まで進んだ円安の動きを背景に
無難に上げ幅を200円以上まで伸ばしました。
後場寄り付いた後は、利益を確定する動きや
高値圏を警戒する心理から伸び悩みましたが、
2015年12月30日の高値を超えて本日の取引を終えました。
東証1部の売買代金は概算で3兆3144億円、
売買高は29億5550万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1119、
値下がりは773、変わらずは105銘柄でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は、上下ヒゲを伴う陰線を形成しました。
12/7のトレンド転換から始まった窓開けは3連続に到達し、
さすがの過熱感は上値を抑えました。
酒田五法に「三空は売り」という有名な言葉がありますが、
多くの投資家はこの動きを気にするはずです。
少しでも反転して空があけた反対方向に下落すると、
利益幅の減少を恐れた投資家たちの売りが売りを呼び、
大きな陰線の出現、しばらく調整、というのがよくあるバターンです。
とは言って、パソコンモニタにしがみついていても何も変わりませんので、
空があけて下落しても確実に売れるように逆指値、
成行の売り注文を設定しておきましょう。
この過熱が継続する場合は、もちろん継続保持です。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
強気の相場が続いていますね。
米国市場の動きと同じような動きが見られています。
業種別の動きをみると、
ここまで急伸していた銀行など金融関連が失速、
割安として放置されていた食料品、水産などが
上昇率の1,2位を占めるなど、
投資資金がシフトしているのがわかります。
食料品などの内需株の方に資金を回すのが一つの戦略、
もう一つは、循環物色が終わると、急落が出てくる場面でもあるので、
警戒を強める必要があるとのことです。
せっかく伸ばしてきた利益なので、
さらに売りの注文を厳しく設定して、利益確定の取り逃がしがないようにしましょう。
明日からの注目はFOMCと
発表が予定されている経済指標です。
【各市場の動き】
日経平均(円): 19,155.03 +158.66 +0.84%
NYダウ(ドル):19,756.85 +142.04 +0.72%
ドル(円): 115.47-48 +1.04円安 +0.90%
ユーロ(円): 121.89-93 +0.36円安 +0.29%