2016年12月14日の東京株式市場は小幅ではありますが7日続伸しました。
終値は3円09銭(0.02%)高の1万9253円61銭でした。
米国市場もさらに続伸して7日連続の最高値更新、
日本市場も連日の年初来高値更新です。
水産、小売などの内需に回っていた資金が、上昇を始める際の主力株
銀行系に戻ってきて、金融関連全般が市場を引き上げました。
為替市場では円安が一服したことに加えて
15日の未明に予定されているFOMCの結果に備えて
上値は限定的でした。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は7日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は7日続伸して、
前営業日比114ドル78セント(0.6%)高の1万9911ドル21セント、
ナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落した前日の動きから一転、
前営業日比51.288ポイント(0.9%)高の5463.828で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は7日連続の最高値更新、
ナスダック総合株価指数は大幅な反発により、
同様に最高値更新になりました。
欧州の株式市場が軒並み上昇したことに加え、
原油市場でも先物が値を伸ばし、資源関連の銘柄に買いが入ったことで
上昇が続きました。
金融関連銘柄に買いが戻ったことや、
割安感の残っているIT関連にも買いが入ることで
市場はS&P500指数も上昇、3指標が揃って最高値更新を記録しました。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は欧米市場が上昇したものの、
過熱感が意識される中、売りが先行してスタートしました。
寄り付き後の6分までは下げ続けた後は上昇モードに転じ、
銀行株や証券に資金が戻ることで、
1日かけて、寄り付きの下落分を打ち消す動きをしました。
FOMCの結果が出るのが明日、
積極的な買いを入れるのもさすがに難しく、
とはいい、この相場の中で売りを仕掛けることも難しいことから
+3円となんともわかりやすい上昇幅で本日の取引を終えました。
様子見ムードを反映して商いは昨日よりも細ぼり、
東証1部の売買代金は概算で2兆5448億円、
売買高は20億4511万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1165、
値上がりは695、変わらずは136でした。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経平均の日足は、中下ヒゲを伴う陰線を形成しました。
形は前日の高値と安値を切り上げる上昇、
ボリンジャーバンドのバンド幅が広がり、
+2σも上向き継続、申し分のない上昇のトレンドです。
一目均衡表上でも三役好転が続いていますが、
+1日の明日から変化日が横長く伸びています。
日足が変化日の線に近くないので、急変は考えづらいですが、
テクニカル的には横ばいで方向感のない動きに入る可能性もあります。
戦略は変更なしで利益確定の注文はしっかり引き上げながら
毎日管理していく必要があります。
【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
明日は市場の注目を集めているFOMCの結果、
イエレン議長の会見が待っています。
前日も伝えた通り、利上げがサプライズになることはないので、
この後のペースがどうなるかを示唆する内容が含まれるかがポイントです。
市場のコンセンサスは明日利上げ、2017年に入って2-3の利上げ。
このコンセンサスに水を差すような内容にならない限り、
今回の勢いを止める材料は中々考えられます。
資金が回り回って、戻ってきた金融関連、
スプラッシュが続いてみんなを幸せにしている電力株に関しては
引き続き保持でいきます。
もちろん、売りの設定は毎日入れ替えます。
日本国内で気になる材料は
安倍首相とプーチン・ロシア大統領との首脳会談です。
ロシア関連では水産、プラントなどが物色されるか、
手放しが進むかになりますので、
保持している水産関連の銘柄はしっかり観察していきましょう。
【各市場の動き】
日経平均(円):19,253.61 +3.09 +0.02%
NYダウ(ドル):19,911.21 +114.78 +0.57%
ドル(円): 114.98-99 -0.30円高 -0.26%
ユーロ(円): 122.43-47 -0.26円高 -0.21%