2017年1月18日の東京株式市場は反発しました。
終値は80円84銭（0.43％）高の１万8894円37銭でした。
朝方は外部要因のダブルパンチで円高傾向、
下げ幅を拡大させましたが、午後に入って円高が一服すると
下げ幅を縮小させ、プラスに浮上して引けました。
底堅さの確認はトランプ氏の発言にもかかわらず
プラスで終えたことからわかりますが、
今週末まで方向感のない動きになるのは間違いないでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は下落しました。
ダウ工業株30種平均は3日続落して、
前営業日比58ドル96セント（0.3％）安の１万9826ドル77セント、
ナスダック総合株価指数は反落して 、
前営業日比35.389ポイント（0.6％）安の5538.727で取引を終えました。
材料の提供はやはりトランプ氏。
米WSJ（ウォール・ストリート・ジャーナル）とのインタビューで、
米ドルが「高すぎる」と為替に関わる発言をすることが伝わると
市場の不透明感が高まったと受け止められた投資家たちにより
売りが広がりました。
この続きを就任演説ではどのようにつなげていくのかが楽しみです。
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【日本市場の動向：ファンダメンタル】
トランプ氏が材料を投げかけた米国市場の動きに加えて、
メイ首相が17日の演説で欧州連合（ＥＵ）離脱に際して
単一市場から脱退するハードブレグジットを明言したことを受け
円高が進行、112円台まで進みました。
日本市場はどう頑張ってもプラス材料がなく、売りが先行して始まり
下げ幅は160円を超える場面までありました。
午後に入って円高基調が一服、113円台へ落ち着き始めると
下げ幅を縮小、2日間で470円以上を下げた後の自律反発まで加わると、
プラスに浮上して本日の取引を終えました。
2つの円高材料の中でもこの動きならよく守って
底堅さが残っていると考えることができます。
東証１部の売買代金は２兆2282億円、
売買高は18億1826万株で、前日よりは商いが増えました。
東証１部の値上がり銘柄数は929、
値下がりは928、変わらずは145でした。
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【日本市場の動向：テクニカル分析】
日経の日足は下ひげ付きの小陽線を形成しました。
形は高値と安値を切り下げる下落で、底堅さは見せたものの
下げ止まったとは判断できない形でボリンジャーバンドの-2σも割り込んでいます。
前日にあけた窓を埋めながらトレンド転換するのが
確認されると下げ止まり感も出ますが、本日のような陽線は
ダマシになる確率の高いパターンなので、警戒が必要です。
オシレーター系の指標は早くも売られ過ぎを示しているのが
ちらほらみえますが、トレンドが転換するのを確認する前は
売買を無理やり増やさないのがよいでしょう。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
ついに為替の方に攻めてきましたね、トランプ氏。
市場の焦点になるのは現在の円高基調がいつ一服するかでしたが、
ここにきてダブルパンチが飛んできました。
これくらいの材料2つが揃うと、円高への進行はより激しく
110円、109円まで進んでもおかしくないものですが、
本日は112円の線で抑えられました。
日本株が底堅く、強いから？
全くそうではないとも言えず、一部は正しいですが、
本日の動きの背景は「折り込み」です。
1. メイ首相のハードブレグジット宣言は事前に予想されていて、
前日までの動きで「折り込み」済み。
2.トランプ氏の「ドルが高すぎるよ」は、突発性があるので
乱高下の要因になりますが、「彼だから不透明なことが続いてもおかしくない」と
先行きの不透明感を折り込み始めた。
この2 つが重なって、下げ止まり、プラスへの浮上に
繋がったと考えられます。
20日の就任式まで1日になる明日は、
さらなる様子見ムードになりやすく、
方向感の欠ける展開になるのが容易に予想できます。
週末の結果が明確になり、不透明感が解消された上で
来週から本格化する業績発表という内部のファンダメンタルを
頼りにする状況は続きます。
戦略は変更せず、業績の上振れが期待できる
輸出関連銘柄探しに注力するのがよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)：18,894.37 +80.84 +0.43%
NYダウ(ドル)：19,826.77 -58.96 -0.29%
ドル(円)： 113.31-32 +0.03円安 +0.02%
ユーロ(円)： 121.09-13 +0.39円安 +0.32%