2017年3月14日の東京株式市場は反落しました。
終値は24円25銭(0.12%)安の1万9609円50銭でした。
2年半ぶりの持ち合いです。
主要なイベントが目白押しの現状において、
ここで積極的に買う理由は見当たらないことから
様子見ムードを決め込んでいます。
FOMCが終わってからの方向性を追いかける展開になります。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は反落と続伸、方向感のない動きでした。
ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落して、
前営業日比21ドル50セント(0.1%)安の2万0881ドル48セント、
ナスダック総合株価指数は4日続伸して、
前営業日比14.059ポイント(0.2%)高の5875.784で取引を終えました。
14-15日の注目イベントFOMCを控えていることで、
利益確定を急ぐ動きが続きましたが、下げ幅は限定的でした。
原油安傾向が続き、石油関連銘柄に買いが進んだことも
相場の上値を抑える要因になりました。
FOMCの通貨とともに方向感は出ると思われるので、
継続して最高値を更新していくかが注目です。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本の市場も米国市場同様、様子見を決め込んでいます。
日中振れ幅(値幅:高値と安値の差)は37円93銭、
2014年9月1日以来の小さい幅でした。
商いも薄くなり 、東証1部の売買代金は概算で1兆7814億円、
連日2兆円を下回っています。
米国のFOMC結果、日銀の金融政策決定会合の結果が出る
までは積極的に買う動機はないので、
個別の物色が続く相場になっています。
値幅の小さい中で、東芝は決算発表の再延期、
米国の子会社WHの非連結子会社化を含めて再建策が伝わるなど、
乱高下を繰り返した後、3日続伸で引けました。
東証1部の売買高は17億5824万株、
東証1部の値下がり銘柄数は945、
値上がりは899、変わらずは160銘柄だでした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は短い下ひげを持つ陰線を形成しました。
高値圏で日足3つが並び、前日の平らボリンジャーバンドの+2σにぶつかって
中に戻る動きを見せました。
一目均衡表上の三役好転はまだ成立していますが、
高値圏で詰まっている三角持ち合いの継続です。
FOMCの結果とともに前日の高値を抜けて
新たなトレンドに乗れるかが今週の確認ポイントです。
調整に入る場合は、25日線が支えの目処です。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
前日に引き続き、個別の物色に依存する小さい動きで、
2014年以降、2年半ぶりの持ち合いになるほどの
方向感なしです。
為替も消極的な動きになっていることから、
鉱業、水産・農林業、食料品など為替の影響を受けにくい
セクターに資金がシフトしていますが、
市場を盛り上げるほどの売買は見られないので、
保持している銘柄の利益最大化に努めながら、
次の方向感を待っています。
原油安で注目されていた電力系にもそろそろ利益確定の動きが出たので、
売りの設定は漏れなく出しておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円):19,609.50 -24.25 -0.12%
NYダウ(ドル):20,881.48 -21.50 -0.10%
ドル(円): 114.90-95 +0.23円安 +0.20%
ユーロ(円): 122.35-40 -0.28円高 -0.22%